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2017年08月15日 00:00
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【韓日米 危うく脆い三角同盟】 韓米同盟の解消は韓日関係の破綻にも
望まれる韓日同盟

 いま東アジアは、歴史的な激動期にある。この激動、現状変更を積極的に追求してきたのは、経済力の伸長を軍事力に転換させてきた中国だ。金正恩も、米本土を攻撃できる態勢が整ったと気勢をあげている。核武装を阻止しようとした国際社会の努力を20年間も妨害し、台なしにさせてきたのは中国だ。
中国共産党は中華主義に戻り、周辺国と摩擦を起こしている。米国に挑戦し、米国の同盟国である韓国や日本とも緊張状態を作っている。韓米同盟の解消と、韓日関係の破綻にも注力し、最近の韓国映画『軍艦島』の製作には、資金を投じている。
韓米同盟は危機に陥っている。韓米相互防衛条約はその第6条で、韓米の一方から意思の通告があれば、1年後に終了するとしている。親北左翼の文在寅政権は、THAAD問題を契機に、同盟から離脱しようとする姿勢を隠していない。
米国は、韓米同盟と日米同盟を通して韓日米の結束を図ってきた。韓米同盟に綻びが生じた場合、韓日関係にもきしみが生じる。韓日関係は、同じ西側の独仏関係とはその経緯からしてまったく違う。韓日より2年早く国交正常化した独仏は、東西冷戦下で西ヨーロッパ陣営の中心だった。対照的に、韓国は東西冷戦の最前線で戦ったが、日本は米国に基地を提供する消極的役割に終始した。
冷戦後、40年以上にわたり事実上の島国だった韓国は、大陸との接触を再開し、左傾化した。半面、日本は中国との対決を前面に、右傾化を加速させた。つまり韓日の葛藤・摩擦の要因は、両国が置かれている、いわば歴史の時差によるものともいえよう。
北韓の核兵器体系の完成を幇助してきた中国により、東アジアの現状変更は避けられないものとなった。中国が米国の覇権に挑戦する以上、冷戦であれ熱戦であれ、米中の共存は難しくなった。特に、中国が駐韓米軍のTHAAD基地査察をとやかく言うのは、米国の同盟体制への許し難い挑戦だ。
韓国と日本は、中国の核の脅威に加え、金正恩の核兵器体系完成で、米国の「核の傘」が破れた現実への対応を決断せねばならない。それぞれ独自の核武装に踏み切るのか、それとも同盟を結ぶのか。もちろん、望ましいのは同盟だ。いずれにせよ、当面は韓国の政変・内戦の行方も、東アジアの現状変更に決定的な影響を及ぼしそうだ。

2017-08-15 4面
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