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2018年03月14日 00:00
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世界を騙し「非核化」を妨害
南北合作の「特使」詐欺

トランプ大統領と面談する鄭室長(写真=青瓦台提供)
 文在寅政権が金正恩と共謀して韓国民と同盟だけでなく、全世界を騙そうとしている。文大統領の「特使」として平壌に行ってきた鄭義溶国家安保室長・徐薫国家情報院長などは、トランプ大統領に会って金正恩の要請を伝えた。それも不正確に。要するに、「南北合作の詐欺外交」だ。
対北特使団長の鄭室長は6日、南と北は4月末に板門店の「平和の家」で、第3次南北首脳会談を開催することにしたと発表した。また、「南北は軍事的緊張緩和と緊密な協議のため、首脳間のホットラインを設置することにし、第3次南北首脳会談の前に通話することにした」と述べた。
鄭室長は、金正恩が韓半島の非核化の意志を明らかにし、北韓の体制安全が保障されれば、核を保有する理由がないという点を明確にした」と明らかにした。そして「(金正恩が)非核化は、先代の遺訓であり、先代の遺訓に変わりがないことを明らかにした」と付け加えた。また、「(北韓が)非核化問題協議と米朝関係正常化のために、米国と対話をすることを表明した」と述べた。
鄭室長と徐院長は、平壌訪問結果を説明するため事前予告通り訪米し、トランプ大統領に、米朝首脳会談の早期開催の希望(平壌への招請)など金正恩のメッセージを伝えた。
トランプ大統領は、即座で金正恩との会談を決定し、それを鄭室長がホワイトハウスの記者団に発表(8日、現地時間)するようにした。
トランプ大統領の対応は直ちに国内外的に大きな反響を呼んだ。特に、文在寅政権は歓呼し大々的な世論工作を始めた。だが、サラ・ハッカビー・サンダースホワイトハウス報道官は9日(現地時間)、北側の非核化などのための「具体的な措置と具体的な行動」がなければ首脳会談をしないと言った。
文大統領は、南北関係の進展を説明するよう、鄭室長を中国とロシアへ、徐薫院長を日本へ派遣した。そして、「これから2カ月に韓半島の運命がかかっている」「韓半島の非核化と恒久的平和体制、南北の共同繁栄への道を開ける大事な機会がきた」と自慢した。
ところが、金正恩の姿勢には何の変化も確認されない。現に、平昌オリンピックの閉会式にきた金英哲(労働党対南担当副委員長)は、文政権に、(北は)核保有国の地位で米国と対話する」と告げたことが後から確認された。
何よりも、北韓の「非核化」を目標としている米国に対して、金正恩・文在寅は「韓半島の非核化」を目標として衝突しているため、米国は南北韓政権への不信と警戒を深めている。
そのため、米政府は、4月1日から5月まで韓米共同訓練を実施すると発表した。つまり、南北首脳会談(4月末)や米朝会談と関係なく訓練を実施し、対北圧迫をさらに強化すると宣言したのだ。
しかも、今年の韓米共同訓練は、対北全面戦争を想定した米側の「作戦計画5027」に基づいて行われる。昨年の韓米共同訓練は韓国側が主導する「作戦計画5015」に基づいて実施された。
トランプ大統領は、文在寅の韓国が北韓の「非核化」への最大の障碍と見て、韓国政府に対する経済的制裁や圧迫を強めている。韓国製鉄鋼などに対する高率の関税はもちろん、韓国の銀行らに対する金融制裁措置をちらつかせている。
金正恩は、北が核保有国だと強気で言っているが、実際には国際的な対北圧迫のため本当に苦しい状況におかれている。それで関係国らが北の「首領独裁体制の安全」を保障すれは、「非核化問題」の協商に応じ、代わりに北韓に数千億ドルの経済援助を打診しているという話も流れている。
金正恩は特に、米国の対北軍事攻撃を恐れ、文在寅政権を利用して米国を牽制し、米国を攻撃できるICBMが実戦配備されるまでの時間稼ぎに躍起になっている。そして、文在寅主思派政権が存続するうちに、南北連邦制や韓国の赤化統一を実現するという戦略だ。
文在寅・主思派の妄想政権も、歴史や国内外情勢を直視せず、韓国を社会主義体制への国体変更と南北連邦制を目標に憲法を変えようとしている。文在寅発議の憲法草案は13日に公開される。
いずれにせよ、文在寅・金正恩合作の退行的民族主義が、国際秩序を攪乱し不安定を増幅させている。

2018-03-14 1面
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