趙甲済
李明博大統領、朴槿恵議員、セヌリ党、検察、国家情報院に代表される執権勢力がまたも歴史の機会を逃している。この機会は国民が作ってくれたものなのに、あらゆる法的手段を持っていながら卑怯と堕落で従北剔抉の機会を逃せば来る大統領選挙で政権も逃し逆賊になるかも知れない。
李明博政府では従北勢力を剔抉し、自由統一への道を開ける二回の機会があった。それができる力もあった。
1.2008年春、そういう機会があった。530万の票差で大統領に当選した李明博は、その年の4月総選挙でもハンナラ党が圧勝し、地方自治体権力の約90%を掌握した状態でMBCの偽り扇動で始まった従北左派主導の狂牛病乱動に直面した。これを強力に膺懲して左翼の偽りの扇動に騙された国民を教育することができた筈なのに、ロウソク示威に怖気づいて従北左派と対決を避けて中道実用という日和見主義路線を選択して、歴史的機会を逃したのだ。
2.2010年3月の天安艦爆沈と11月の延坪島砲撃が2番目の機会だった。優越した空軍力で報復爆撃をしてから韓米同盟の連合作戦能力を動員して北を圧迫したら、北韓政権の気を挫き北の戦争犯罪行為を庇護してきた従北勢力の正体を暴いて、国民が韓半島の現実に目覚める機会にすることができた。李明博政府は自主国防意志を示せなかった。2回目の機会も逃した。
3.先月の総選挙(4月11日)は、従北左派勢力の傲慢と低質と反逆と馬鹿騒ぎに危機感を感じた有権者がセヌリ党を選択、従北左派連帯による国会掌握を阻止した歴史的選挙だった。総選挙を通じて従北勢力の正体が赤裸々になった。総選挙で世論が大きく右折したため怖気づいた従北陣営で内訌が起きた。大衆が初めて従北の実体を直視するようになったのだ。3回目の機会が訪れてきたのだ。
金日成主義者、スパイ、工作員、北韓労働党党員と疑われる数十人が国会議員に当選し比例代表で国会議員になる可能性がある。交戦中の国で敵軍に肩入れする者を国会議員に大挙当選させて、国軍を攻撃するように放置しておくのは世界史をいくら探して見ても類例がない。この従北反逆世力を進歩と美化し、国民を騙してきたメディアと政治、学者らは反逆の共犯であり売国集団だ。
4.国民がやっと従北の正体を直視するようになったことは、従北問題を根源的に解決できる力の源泉だ。民主国家では世論が政治を、政治が歴史を変える。
"オイ私たちが気付いていない内にこういう反逆集団が進歩を詐称し、国家を蚕食していたんだな"という国民の覚醒を従北剔抉政策に転換させるのは執権勢力の任務だ。義兵のように立ち上がった民間人に従北剔抉のきつい仕事を任せることは、拳銃を持つ刑事が強盗逮捕任務を強盗被害者に委任するのと同様だ。
5.数十人の反逆・利敵性向の国会議員が国会に入り、北韓政権の対南赤化戦略に同調する活動と目的を持つ政党が膨張していることは国家非常事態に準ずる状況だ。彼らの活動を規制できる憲法的、法律的手段を持っている李明博-セヌリ党政権が、現在進行形の反逆の鎮圧を放棄すると自ら逆徒の道を歩むことなのだ。決心さえすれば、やるべき事は多くその仕事を支えられる世論と法網もある。
与党は、国家反逆事犯の公職進出を基本的に禁止する方法を作り、検察はスパイを国会議員候補に公認した経緯を調査し、大統領は従北進歩党を'民主的基本秩序に違背した活動と目的を持つ違憲政党'と規定して、憲法裁判所に解散を提訴せねばならない。セヌリ党と朴槿恵議員は、従北の剔抉を大統領選挙の最も重要な争点と認識して対策を提示せねばならない。先月の総選挙でセヌリ党は'従北'という言葉を一言も言わなかった。去る10年間、李明博と朴槿恵の口からは'従北'という単語が一度も出たことがない。南太平洋の島国で住む人のように行動する。祖国の最も大きな問題から目を背ける方法で大統領になろうとしたら必ず歴史の呪詛を受ける。運よく大統領になったとしても従北左翼の玩具に転落するはずだ。
6.機会は人を待ってくれない。人が機会をつかまなければならない。国民が1985年の2.12総選挙を通じて民主化を歴史的流れにした時、金泳三と金大中は機会を掴んで‘民主化運動’を指揮した。1987年の6.29宣言で新しい世が登場するようにした主役になった。二人は彼らが作った新しい世で大統領になった。今回の総選挙(4月11日)の後、朴槿恵とセヌリ党と李明博は、歴史の鼓動を聞いていないように連日噴出している従北事態をのんきに見物ばかりしているようだ。左翼が自滅することだけを待つ態度だ。何の悩みも憤怒も見られない。他国に住む人のようだ。安保を趣味生活程度に思っているようだ。
国民の怒りは遠からず 李明博、朴槿恵、セヌリ党に向けられる。従北と同じ逆賊になるのか救国の英雄になるか? 選択のみが残された。韓国で理念は最も大きな戦略だ。従北問題を避けて通ろうとすれば大統領選挙で必ず負けるし負けねばならない。戦争や政治では有利な高地(陣地)にいる時戦いを避けると不利な高地(陣地)で戦いを強いられることになっている。従北勢力が世論や政治でここまで孤立したことがない。執権勢力がこういう機会が再び訪れると信じてウェルビーイングに専念したら後悔する日が来る。李明博、朴槿恵、セヌリ党には時間が多くない。今後1週間内に対策を出さねばならない。
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