趙甲済
鄭夢準(*下の写真)ハンナラ党元代表は、1月6日、「核武装した北韓が漢江以北を占領する奇襲作戦を展開する可能性があるという話を米政府高官から聞いた」と話した。
彼は、プレスセンターで開かれた「自由陣営市民社会団体の2012年新年祝賀会」に出席して、祝辞を通じて米政府高官の話をこのように伝えた。
「北韓政権は数百万人を餓死させた政権だから、どうしてもこれを何とか合理化せねばならない。その手段として漢江以北を占領する奇襲作戦を展開する可能性がある。北韓は漢江以北を占領したら韓国に休戦を提案するだろう。応じない場合、彼らは『休戦しないと核兵器を使う』と恐喝するはずで、そうなると韓国内で休戦賛成派と反対派が戦うだろう。南侵された韓国を米国と日本が助けることになっているが、北韓がお前らが介入すると(核ミサイルを)一発撃つとしたら、日本はそれを口実に手を引くだろう。」
筆者は数年前から核武装した北韓軍のソウル包囲作戦の可能性に対して書き講演もしてきた。昨年の春書いた下の文でも触れた。今日鄭議員の説明を聞いて私と同じ懸念をしている米国人がいることが分かった。金正恩政権が核ミサイルを実戦配置して韓国を狙い、従北勢力がこれを利用して対北屈従政策を主張する時、われわれは自衛的核武装をしないで国家の生存を図れるだろうか?
<北韓政権が核爆弾を小型化し長距離ミサイルに装着して実戦配置することで韓国の生存を脅かす日が近づきつつある。ウラニウム濃縮施設が本格的に稼動すれば核武器の量産体制が整えられ北韓は核強国になる。
そうなれば、北が天安艦爆沈や延坪島砲撃のような事件を起こしても核武器を持たない韓国軍は膺懲し難くなるはずだ。韓国の従北勢力は北が挑発しても無抵抗主義で臨むべきだと言いながら韓国を北に従属させようとするだろう。従北勢力が政治と言論を掌握した状態で、北韓軍が奇襲南侵してソウルを包囲し『現位置で休戦しよう。応じないと核兵器を使う』と脅した時、国家指導部が果たして決死抗戦を決断するかが疑わしい。韓米連合軍司令部が解体される2015年後は米国が韓国のために核戦争を覚悟して核武装した北を武力膺懲できるかも疑問だ。核武装した北韓政権は南侵しても反撃されないと考える可能性が高い。韓米連合軍が休戦線を越えて反撃すれば核兵器を使うと脅せるからだ。
中国は北の核開発を止めず事実上支援した事実が明らかになりつつある。シンガポールの李光耀元首相は、『北が米・中の間で緩衝役割をやるため、中国は日本が核武装する場合があっても北の核武装を止めないだろう』と言った。そういう中国が主導した6者会談はすでに国際詐欺であることが明らかになった。わが政府は今だ6者会談にばかり期待をかけて『対話を通じての解決、平和的解決』を呪文のように唱えている。ハンナラ党は、北韓が『核ミサイル実戦配置』への秒読みに入った危機状況でも『福祉ポピュリズム』ばかりを主張しながら他国の事のように見物ばかりしている。
敵が核兵器を持ったのに、自衛的次元の核開発をすべきだという動きも見られない国は地球上で韓国だけだ。米国が提供すると言った核の傘は北の核武装によってすでに『破られた傘』になった。核武装を阻止出来なかった核の傘は傘でない。『破れた傘』に5000万国民の生存を委ねられるのか。>
北韓政権を倒すか、北核施設を爆撃するか、公開的に対応の核武装をするしかない。安保を外国や国際社会に依存する国は独立国でない。趙甲済ドットコム(www.chogabje.com)のインターネット世論調査によれば韓国の対応核武装に賛成する世論が99%だった。核拡散禁止条約(NPT)も「核問題と関連した非常事件が自国の最高利益を危うくすると判断されるとこの条約から脱退することができる」と定めている。自らを守る行為を恥ずかしく考えるか安保問題で敵の顔色を窺う者は奴隷だ。中国と北が核武装を背景に韓国を圧迫している状況で、敵に肩入れする従北勢力を放置する国は自殺を決心したと見るしかはない。国民行動本部は新聞広告を通じて、<戦犯集団の核ミサイルの実戦配置を阻止するため国民が何をすべきかを政府は語っていない。国防までを米国に外注しウェルビーイングにばかり耽溺すべきなのか? 太った豚のように生きて痩せたオオカミに食われていいのか?>と訴えた。
金泳三政府の時、陸軍参謀総長と合同参謀議長を務めた尹龍男大将(予備役、*左写真)は、インターネットに寄稿した文を通じて「米国の核の傘」への疑問を提起した。
<韓国は米国の核の傘だけを信じ、北韓が核武器を使用する兆候が見られると先制打撃すると言っているが、果たして先制打撃ができるだろうか? 誰が「兆候」を自信をもって確証し速かに打撃を決心して統帥権者に建議して、統帥権者は直ちに施行を命令できるだろうか?>
彼は「在来式武器だけを持っている軍隊が核武器を持つ敵と果たして戦争が可能だろうか?」と問う。「韓米連合司令部の解体で米国が支援してくれるかどうかも不透明な状態で、北韓の核兵器攻撃の脅しに対して米国が一戦不辞の決断を下せるだろうか?」とも言った。
尹将軍は「一日でも早く米国と協力して米国の戦術核兵器を韓国に再配置するか、それとも国民世論を喚起して経済が多少困難に直面しても国の命運を考えて韓国も核武器を開発し保有せねばならない」と言った。それも出来ないなら、北韓が核兵器を実戦配置する前に死ぬことを覚悟して爆破せねばならないということだ。彼は「世界10位圏の経済力を持つ国が、世界最貧国である北韓の核武装の脅威にいつまで不安に生きるべきなのか!」と言った。>
|