最大11連休となる今年のゴールデンウイーク初日である26日、民団栃木県本部(禹春彦団長)は「とちぎ韓流フェスティバル2025」を開催。韓日国交正常化60周年を祝い、K-POPファンの若者を中心に、約5000人が会場を訪れた。
次世代に浸透した韓流人気
在日本大韓民国民団栃木県地方本部は宇都宮市オリオンスクエアで26日、「とちぎ韓流フェスティバル2025」を開催、約5000人が会場を訪れた。
当日は、休みの取り方によって最大11連休となる今年のゴールデンウイークの初日に当たり、天候にも恵まれて多くの来場者が会場に足を運んだ。
■国交正常化60年を記念
はじめに、イベントの主管を務めたとちぎ韓流フェスティバル2025実行委員会の文勝幸実行委員長が開会あいさつを行った。また、民団栃木県本部を代表して禹春彦団長が主催者あいさつを述べた。
文委員長は、「韓国と日本の交わりということであれば、まだまだこれから良好な関係が発展しなければいけない。栃木は今後も、両国の懸け橋となる役割を担っていくつもり。今日は催しをたくさん用意したので楽しんで欲しい」とした。
禹団長は、「関係者の開催に向けた努力に感謝している。韓日国交正常化60周年の思いを存分に込めて準備してきたので、楽しんでもらいたい」と話した。
主催者あいさつを行う禹春彦・在日本大韓民国民団栃木県地方本部団長
続いて、栃木県日韓親善協会から生井昭男事務局次長が来賓あいさつした。生井次長は、「年々『とちぎ韓流フェスティバル』のスケールが大きくなっていることを嬉しく思う。栃木日韓親善協会としても今年8月、交流のある韓国の高陽市(京畿道)から選手団が訪れる青少年柔道大会の開催を計画している。栃木民団と手を携え、地域の日韓交流を深めていく」としている。
■K-POP・韓食を満喫
会場では民団・婦人会が合同で企画したチヂミやキムチなどの物販ブースのほか、冷麺やヤンニョムチキン・トッポギ・ホットクなど定番の韓食を楽しむことができた。また栃木県の地酒や名物を紹介・販売するブースや、ベトナム料理の店舗も入っていて、来場者は国際色豊かな多文化体験が堪能できるよう、配慮されていた。
ステージ発表では伝統的なサムルノリのほか、KPOPファンの若者世代によるカバーダンスが披露された=写真。JPOPものまねステージ、KPOPボーイズグル―プの公演が続き、「とちぎSCチアーズ」によるパフォーマンス披露、お楽しみ抽選会が行われた。最後に、和太鼓の演奏でステージ発表を締めくくった。
民団栃木県本部の陳賢徳常任顧問は、「今年は韓日国交正常化60周年に当たるので、次世代の若者同士が仲良くなれるようなイベントを多く盛り込むことができた点を喜んでいる」とした。
民団埼玉県本部の白守義団長は、「例年訪れているが、イベントの盛り上がりを隣県の地方団長として感じている。国交正常化60周年の祝賀ムードを地方民団の力を結集して維持し、埼玉でも韓日親善を促進させたい」と述べた。
政権交代やコロナ後の条件が重なり、2023年以降日本各地での韓流イベントに若者の参加が目立つ。韓日の親善ムード、Kコンテンツの普及・流行が相俟って、今日的な関心高まりが醸成されたのだろう。
次世代の韓日親善のモデルとして、栃木での今後のイベント開催に期待を寄せたい。
2023年春以降、友好ムードが続く韓日関係。若者世代の韓流ファンは民間交流を促進、次世代にK―POP・韓食を浸透させる担い手となった
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