15日、NPO法人「文化センター・アリラン」(宋連玉館長)は「第15回アリラン・ブックトーク」を開催、対面とオンラインで約40人が参加した。
2022年に刊行した書籍『ヘイトをのりこえる教室~ともに生きるためのレッスン』の共著者、金迅野・立教大学特任准教授が登壇した。
はじめに、金准教授は1960年代の東京で撮られた1枚の写真を紹介。同じ光景でも人によって見え方が変わること、当事者にしかわからないことがある点を説明。続いて、過去に直接関わっていなくても歴史的に責任を引き継いでいる「連累」という意識・考え方があることについて、ヘイトスピーチとの関わりから紹介した。また、「自身の立場からだけでなく、相手の立場になって考えてみる」重要性について述べた。
むすびに、「本の終わりの方で”自分とは違う痛みが世界にはある”ことを伝えているが、それが『共感』という言葉で本当に表したかったことだった」と話した。
(写真右)金迅野・立教大学特任准教授。在日大韓基督教会横須賀教会牧師も務める |