全国民主労働組合総連盟(民労総)が「労働・民生・民主・平和破壊の尹錫悦政権退陣」を叫び、2週間のゼネストに突入した。金属労組、保健医療労組など産業別労組が順にストライキに参加。現代車労組も12日から5年ぶりに金属労組のストに合流している▼民労総のヤン・ギョンス委員長は、「今回は尹錫悦政権に対して行うスト」だと強調。一方、経済6団体は民労総が掲げる「政権退陣、労働改革の阻止、福島汚染水放流阻止」などは「ストの目的として成立しない政治的要求」と糾弾している▼国民もおおむねストには批判的だ。半導体不況などから輸出が鈍り、韓国経済は停滞。さらに個人負債の問題も大きい。民労総の要求は、労働者の生活苦とはあまりにもかけ離れている▼さらに人々をしらけさせているのが、民労総の政治スタンスだ。親北・反米・反日傾向があるという程度ならまだ理解できるのだが昨年、民労総幹部が第三国で北韓の工作員と接触し、「反米闘争」や「尹錫悦糾弾」の指令や資金援助を受けていた疑惑が浮上したばかりのタイミングである。保守系政権の糾弾を行うということは、労働者の声を代弁しているのではなく、他意があるとしか思えない▼民労総のデモに対して尹大統領は、「違法なデモとストライキで何かを得られるという期待は捨てたほうがいい」「国民と経済を人質にして違法デモを行う人たちの脅迫に決して屈しない」とし、断固たる対応をとると強調した。韓国を正常化するためには民労総を解散すべきだ。 |