師走に入り、2022年も残すところ半月余りとなった。韓国では今年、新たな大統領が就任。日本との関係改善の兆しがわずかながら見えてきたところだ▼北韓に目を移すと、ミサイル発射を相次いで行い、相変わらず地域の緊張を高めている。コロナの影響もあり困窮を極める住民たちには、手を差し伸べようともせず、軍事開発に心血を注いでいる。一方で、その能力は、確実に韓国と同盟国を脅かすものとなっている▼韓国経済は不調である。物価は高騰して庶民の生活を直撃。不動産バブル崩壊の恐れも去っていない。新たな成長分野が生まれつつあるが、それでも厳しい年の瀬となる▼好調なのはポップカルチャーの分野、特にK‐POP人気は衰えるところを知らない。NHKの紅白歌合戦には3組のK‐POPグループが出場する。メンバー全員が日本人であり、韓国の芸能事務所に所属する「NiziU」も入れれば4組だ▼コロナの新規感染者数は減っていないものの、各国は外国人の渡航制限を緩和。韓日両国も、久しぶりに人的交流が可能となった。両国民にとって、互いの国を行き来できるようになったのは、関係改善にも追い風となるだろう▼来年の干支はウサギ。飛躍をイメージさせる。尹錫悦政権は、さまざまな外交問題、国内問題に対応しなければならない。特に主思派左翼勢力との戦いは激しさを増すだろう。韓国は今、内戦状況ともいえる。自由民主主義体制を守るべく、この内戦に勝つことが尹政権の使命といえるだろう。 |