ログイン 新規登録
最終更新日: 2024-03-26 12:23:14
Untitled Document
ホーム > 連載
2018年12月12日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
韓国自動車メーカー 半世紀超の挑戦―6―
ヒュンダイ 悲願のWRC制覇に一歩及ばず

 世界5大陸を舞台に13戦が行われる世界ラリー選手権(WRC)は、11月のオーストラリアで今シーズンの幕を閉じた。公道を走るWRCは、サーキットを舞台とするF1と並ぶモータースポーツの最高峰だ。
初の世界チャンピオンを狙ったヒュンダイチームは、13戦のうち第9戦までメイクス部門(ヒュンダイ・トヨタ・フォード・シトロエンが参戦)をリードしていたが終盤に失速、トヨタに逆転を許し残念ながら3年連続の2位にとどまった。
ドライバーズ部門では、優勝確実と思われたヒュンダイのテリー・ヌービル(ベルギー/30歳)がまさかの失速。同タイトル5連覇中のフォード所属のS・オジェ(フランス/35歳)との争いは最終戦に持ち越された。しかし、逆転を狙いあせるヌービルがコースアウトして立木にぶつかりリタイア、万事休す! 2位でシーズンを終えた。
ヒュンダイの中盤までの活躍は目覚ましく、第7戦までで3勝。メイクス部門でフォード、トヨタに大差をつけ、ドライバーズ部門ではオジェに27点、トヨタのO・タナック(エストニア/31歳)に72点もの差をつけ、両タイトル獲得を誰もが予想していた。流れはトヨタのチーム本拠地フィンランド(第8戦)とヒュンダイの本拠地ドイツ(第9戦)で変わった。フィンランドで、トヨタは徹底的なマシン改良を行い1位と3位を獲得(2台の順位点の合計がポイントになる)。対するヒュンダイは4位と8位で、トヨタとの差は27点に縮まった。
続くドイツでもトヨタの快進撃は続き1位と3位を獲得、ヒュンダイは2位と6位でわずか14点差に迫られた。第10戦のトルコでもトヨタが勝ち、ついに5点差で逆転を許す。その後は、フォード、シトロエンの巻き返しもあって思うように順位を伸ばせず、初優勝の野望は果たされることなく今シーズンが終わった。
ヒュンダイの低迷はイコール(当然ながら)ヌービルの不振である。№2と№3のドライバーが活躍したトヨタに比べ、ヒュンダイにはヌービルをバックアップできるドライバーがいなかった。
1973年から始まったWRC。長い歴史の中でチャンピオンチームとなったのはルノー、ランチア、フィアット、フォード、タルボ、アウディ、プジョー、トヨタ、シトロエン、三菱、スバル、VWだけである。一方、日産、マツダ、BMW、サーブ、ボルボ、オペル、ベンツ、ポルシェ、MGなどの名だたるメーカーは、長年のチャレンジにもかかわらずチャンピオンにはなれていない。
ヒュンダイの挑戦は前述した他のメーカーに比べてかなり短く、第1期の00年~03年、第2期の14年~18年のわずか9年にすぎない。トヨタはWRC復帰2年目でチャンピオンを獲得したが、実に99年以来の王座復活なのだ。トヨタのWRC挑戦の始まりは75年であり、それに比べればヒュンダイはまだまだひよっ子。これからに期待したい。
トヨタと明らかな差がついたi20クーペ(インドの工場で生産)の性能アップ、そして才能豊かなヌービルをバックアップする優秀なドライバーの加入・育成が来年のチャンピオン獲得に向けた絶対条件だ。社長の最大の趣味がラリーということで資金を惜しみなく使うトヨタに負けず、来年こそは悲願を達成してほしい。
なお、日本は2020年開催を目指してFIAに働きかけていく方針とのこと。日本を走るヒュンダイチームをぜひ見たいものだ。
(元講談社BC社長・『ベストカー』元編集長 勝股 優)

2018-12-12 5面
뉴스스크랩하기
連載セクション一覧へ
金永會の万葉集イヤギ 第1回
韓国も注目の民団新体制
金永會の万葉集イヤギ 第3回
都内で「フローリア」がライブ
3機関長選 新団長に金利中氏
ブログ記事
精神論〔1758年〕 第三部 第27章 上に確立された諸原理と諸事実との関係について
フッサール「デカルト的省察」(1931)
リベラルかネオリベか
精神論〔1758年〕 第三部 第26章 どの程度の情念を人々は持ち得るか
保守かリベラルか
自由統一
北韓が新たな韓日分断策
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状
北朝鮮人権映画ファーラム 福島市で開催
福島で北朝鮮人権映画フォーラム


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません