文在寅・金正恩の首脳会談が今月27日に開かれる。南北首脳は27日に板門店南側地域の「平和の家」で会う。今回の南北首脳会談は3回目で、2007年の盧武鉉・金正日会談から11年ぶりに開かれることになる。
南北は3月29日、板門店の北側「統一角」で高位級会談をして合意された3項目の共同報道文を発表した。報道文は、「南と北は、両首脳の意志に従って『2018南北首脳会談』を4月27日、板門店南側地域の平和の家で開催することにした」と確認した。
金正恩は、北韓の最高権力者としては初めて韓国の地を踏むことになった。南北は、儀典、警護、報道関連の事項を協議するための実務会談を今月4日、板門店南側地域で開く予定。
文大統領と金正恩が、特使交換を通じて「ホットライン」を南北首脳会談の前に設置、通話することに合意したことと関連、通信実務会談も近日中、開催することにした。
そもそも。南北間の直通電話やファクシミリは、1972年の「7・4共同宣言」や「南北基本合意書」(1991年)採択など何回も合意し設置されたが、北側が一方的に運用を拒否、中断してきた。
南北は、議題も協議したが、共同報道では発表しなかった。南側首席代表の趙明均統一部長官は会談後のブリーフィングで、「首脳会談の議題について、双方の間に十分な意見交換があった」「時間をかけて十分に協議し、具体的な表現を定めることが良いという認識をともにした」と言った。
趙長官は「必要なら、4月中にまた高位級会談を開き問題を整理していくことで意見が接近した」と話した。
文政権は、任鍾晳秘書室長が首脳会談準備委員会の委員長を務めているが、文大統領自身が「10・4宣言」を出した盧武鉉・金正日会談の準備委員長だったため、今回も北側の主張に歩み寄るのではないかと専門家たちは危惧している。
一方、金正恩は、平壌を訪問中の韓国芸術団の公演(4月1日)を参観するなど、南北首脳会談の雰囲気作りに配慮する姿勢を見せている。 |