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2018年01月01日 00:00
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趙甲済代表の教養講座 落胆している大人たちへ(下)
人格なき専門家は訓練された犬 教養で危機を突破しよう

ものすごい効果がある。もちろん、きちんと書いた伝記を。特に大人物の伝記と回顧録をたくさん読むべきだ。たくさん読んでたくさん書いて、韓国の既成世代は回顧録を書かないと。回顧録執筆運動をしなければならない。
回顧録を残すことは、人間として生まれた義務だと思う。よく書かれてない回顧録でも、書かない回顧録よりはましだ。自己満足だけの回顧録が多いと言う人がいるが、そのような回顧録も書かないよりはいい。人間の記憶は残る。記憶が民族を作り、国を作る。右派が左派に負けた要因の一つは、記録と記憶の戦いだろうか。
韓国の歴史書についてなら「三国史記」は優先的に読まなければならない。李承晩の「独立精神」「朴正熙伝記」、ジョージ・オーウェルの「1984年」「動物農場」「カタルーニャ賛歌」、これはすべて共産主義を知る本であり、趙甲済ドットコムから出した在北作家バンディの「告発」「黄長燁回顧録」、井上靖「風濤」、チョン・スンテの「宋の涙」は、豊かな国が、なぜ貧しい国につぶされたかを知ることができる。また読書を推奨する社会の雰囲気が必要だ。教養人のある人たちは、話題が多く、本の話、映画の話、旅行の話が中心になる。よくできた映画は、小説よりも良い。「ドクトル・ジバゴ」や「サウンド・オブ・ミュージック」「風と共に去りぬ」などの名作。
 「風と共に去りぬ」の上映を阻止する運動が米国であるようだ。黒人への表現を問題視するPC(歪曲された政治的正道)で、左派の文化共産主義戦争に右派が負けているのだろう。
 リンカーン大統領の最後の数カ月を扱った「リンカーン」という映画を、先日観た。リンカーンの人物像や、南北戦争終結時に、絶対休戦はしない、降伏を受け入れさせなければならない。そうした信念のもと、分離主義の芽を完全に摘んだ。
 韓国の主敵が核武装を宣言したため、遂に分断体制の終わりが見える。今年で韓半島分断73年になるが、6・25戦争で南北が激突、冷戦に突入し65年になる。韓半島冷戦65年は、東西冷戦40年より25年も長く続いている。65年の間に、私たちがどのように変わったのか、2世代以上の長い冷戦がどのような曲折を経てきたのかをまとめた本は一冊もなく、韓半島冷戦を概観する議論そのものが見当たらないようだ。6・25戦争休戦後、冷戦65年の意味とこの冷戦に勝利する国民的覚醒と決起を促す対策はないだろうか。
 その時代を生きてきた私たちが回顧録を書かなければならない。建国過程については、孫世一氏が10年をかけ連載した力作「李承晩と金九」があり、李栄薫先生が著した「韓国経済史」「大韓民国の物語」があったが、浸透しなかった。教養人の習慣の一つとして、良い本を読んで他人に勧めるべきだ。
記憶力と体力が衰える前に、70歳を超えたら回顧録の作成に着手しなければならない。遅れるとできない。70歳から回顧録の執筆、日記を書く運動を広げよう。
 私が若かったとき、先輩がとてもゴルフが好きで、その人はどこでも会話はゴルフと野球だった。最初の一、二度はそれでいいが、そばで見ているときまり悪い。
 私は、特に各国の大使に会うのが好きだ。どの国の大使も、その国の専門家だ。また、海外駐在員たちも会えば話に耳を傾ける。私の知らない、住んだことのない国の文化の話や体験を聞くことは、本当に面白い。
だから話題は多く豊富でなければならない。いずれかの分野に絞ってしまうと底を打って毎回同じことを聞かされる。その点では、私が知っている人の中で教養人といって思い浮かべるのは金鍾泌氏だ。彼のように話題が豊富な人はいない。金鍾泌氏と夕食をともにすると気分が良い。今日また面白い話を聞けるな、と。出会った人々が、トルーマン、ロバート・ケネディなど凄い人々なので教養人というと頭に思い浮かぶのがJP(金鍾泌)だ。
その次に李哲承先生だ。他人に対する言動が非常に丁寧で礼儀があり、印象深く、ユーモアがある。そういえば教養人の基準にユーモアを追加する必要がある。ユーモアのセンスは努力しなければ身につかない。ユーモアは他人を楽しくする。ただし下ネタは教養の敵。
 よく旅行に出かけるので、いくつかの国に行ってみると定着した韓国人たちがその国の風土に適応して、少しずつ変わっている。国ごとに、風土と気質に応じて韓国人の気質も変わっていくようだ。
 私は若い頃から本をたくさん読んで、歴史を勉強し、2002年に57歳の時から本格的に旅行を始めた。以前は、主に取材旅行であり、特にヨーロッパを旅しながら知っている歴史的事実を現場で合わせてみると、30カ国以上が競ってきた複雑なヨーロッパの歴史も、立体的に見えるようになってきた。10年以上ヨーロッパ旅行をしたところ、最近のスペイン政局、カタルーニャがなぜあのように躍起になって、スペインからの独立を目指すのかも理解できるようになった。
歴史を知らずに観光だけしてきたら、何を見てきたのか。フランスのノートルダム大聖堂は1200年代に造られ、当時ヨーロッパで最大の大聖堂だった。だが、韓国人は高麗時代の目でその建物を見るべきだ。当時パリの人口が20万で、フランスの全盛期が1200年から1300年の間、そのフランス統治下に全欧州の人口の4分の1があった。人口が2000万人あり、英国が600万しかいなく、百年戦争が起きフランスが150年の間に疲弊する。最高の国がそうなるのを見れば、国家の運営次第で一瞬でベネズエラのようになる。
 建国70年で大韓民国は行くところまでいったようだ。6・25戦争休戦後の国際共産主義と西側世界内の左翼によって韓国は世界の公敵のような存在であったが、今の大韓民国は成功国家の見本になり、平壌が文明社会の公敵になった。地球の南極と北極の磁極の変化を経験したほどの文明史的逆転だ。
本日言われたとおり読書と教養を土台に、韓国社会が今後野性と進取性を回復する時がきたと思う。日本では、民団が永住権を持つ在日同胞数で朝総連の15対1と優勢にもかかわらず、活動力で朝総連を圧倒していない現実を見て、自由民主体制の進取性の欠如を痛感する。
労働党の在日支部を教養と進取性で圧倒しなければならず、自由統一後の小説「1984年」のような奴隷国家、監獄国家体制に住んでいた北韓同胞たちも、真の自由人、教養人となれるだろう。北韓解放後のインフラ再建などは軍事力と経済力などによるだろうが、70年以上の首領主義に毒された2000万同胞に常識と教養の道を開き、私たちと一緒に呼吸できるように変えることは、本当に意味のあることだと思う。
 普通の人の視点から見ると、左翼政権の10年間、大韓民国が後退したのかというと、後退しなかった。金大中・盧武鉉の10年間にも韓国は発展した。文在寅政権の下でも国は発展する可能性があり、発展できるようにする必要がある。発展の秘訣は競争だ。韓国社会が発展したのは、競争原理が機能したからだ。経済も競争であり、与野党間にも競争があり、全羅道、慶尚道の間でも競争があり、左右の競争、熾烈な競争がそれさえも共同体を維持して発展させてきた。競争があれば韓国人は負けない、自分の能力を120%ほど発揮する。したがって、韓国社会では競争を殺す者が一番悪い、反逆者だ。社会主義政策を立てて、競争を殺し、怠惰を教えるのは韓国人を堕落させる。
洪 国民の精神を堕落させるのが一番心配だ。文在寅政権を打倒すべき第一の理由だ。
 ゲーテ曰く、危険に生きるのが一番いい暮らしだ。現代社会で危険に生きるというのは、戦争に出るのではなく、競争することだ。男の教養は美学だが、私は韓国は男子の美学がない国だと思う。男の美学がないから、あんな風に検事がみじめな捜査をして、証拠も捏造する。男の美学を再建すること、それが教養だ。それなら格好よく生きている人物の話もあり、英雄伝もある。フルタク英雄伝を幼い時に読んだが、最近は息苦しい。
偉人伝を読んだほうがいい。人間として男の美学が教養の大部分ではないか。また、韓国人の教養の最も不足している部分は、戦争について知らないことだ。戦争を避けだして、戦争に対して無知であることは恥ずかしい。
 最近は感動的な英雄伝ではなく、奇怪な左翼を英雄伝に入れ、むしろ読まない方がいい。韓国が貧しかった時代には、中学校の時から男は柔道や剣道、テコンドーなど、少なくとも武道を一つはしなければならない雰囲気があった。それが最近はゴルフに関心と対象が変わった。環境と生き方が変わっている。ところが韓国の若者たちは、男の美学として、英雄になることができるのではないか。北韓解放と再建、私はこれ以上の明快な男の美学、挑戦はないと思う。驚異的な起業チャンスもある。韓国が今10万平方キロで、北韓が12万平方キロメートルだが、21世紀の地球上に韓国より大きなニューフロンティアを待っているところがどこにあるか。少なくともこの12万平方キロのニューフロンティアを舞台にするのは男の美学として、いいではないか。
 やはり私たちは韓国人だから、韓国人として自負心を持つためにはまず李承晩、朴正熙のような偉大な人物を、指導者として持ったということがある。世界のどこに行っても堂々とした韓国人になるのではないか。私たちの歴史の中で、李舜臣のような人物がいた。彼の悩みや、何よりも新羅の三国統一がいかに偉大なことか。新羅の三国統一の偉大さを知らない韓国人は教養人ではない。李承晩、朴正熙の偉大さを知らないのは言うまでもなく、新羅の三国統一が最初の民族国家を作りながらこれがどのような偉大なことをしたか。そこに金〓信、金春秋、文武王、三国史記を介して目で確認しながら知っておくこと。
 ところが左翼が平壌の対南工作に呼応して、高句麗が主流であるかのように作って、多くの人々は、韓国史の元祖と主流が高句麗だと思っている。
 もちろん、高句麗を否定することはしないが、新羅の三国統一はすべてを合わせたのだから、韓民族・韓国人は歴史上の世界最強大国と5回戦った。高句麗が隋と唐を相手に戦い(高句麗は最終的に負けた)、新羅が最強大国の唐と決戦で勝ち、次いで高麗がモンゴルと40年間戦い勝ち、朝鮮が世界最強陸軍の日本と壬辰倭乱に勝ち、6・25は李承晩がソ連、中国、三者が結託した戦いに韓国一人で粘り、そうして米軍が参戦して勝った。いや、このような国がどこにあるのか。ところが左翼的歴史観で私たちの最も偉大な成果をすべて否定してしまうと、その後に残るのは卑屈な韓国人だけだ。
 恥を知らない韓国人たちが自分たちの都合のために「ヘル朝鮮(地獄のような韓国)」と祖国を呪うが、志があれば韓国より良い国を探して、外国に出て行けばいいのだ。
 消極性と卑怯性を打ち破る浩然の気、英雄的な人生、素晴らしい人生、男の美学、これが男の教養である。読んだこの本がいいと、互いに勧めあうのが教養の拡散ではないだろうか。
保守の弱点であった教養を涵養して、左翼を鎮圧しよう。教養で左翼の挑戦を乗り越えよう。保守は教養人だ。このようなスローガンを作ると、勝つ。
 先ほど言われたように、教養は外国人と接する際に、本当に必要であり、その人を引き立てる。外国人に自国の歴史や文化を説明できれば、特に彼らが全く思いがけない知識と情報を教えることができれば相手の反応が変わる。教養の力だ。
 教養のもとは寛大だ。寛大に他人を理解する人は韓国人の中に少ない。バランス感覚のある人、優秀な人は多いが、寛大でバランス感覚があり、勇敢な人は、ハングル専用になって見かけなくなった。漢字文化を理解すると、教養人は香りが出る。
 新年を迎え、趙代表から良い言葉を聞いた。本日の対話をまとめて統一日報の建国70周年北韓解放キャンペーンの資料とする。

2018-01-01 3面
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