ログイン 新規登録
最終更新日: 2025-07-25 17:30:00
Untitled Document
ホーム > ニュース > 社会
2025年07月23日 09:26
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
金永會の万葉集イヤギ 第60回
舎人たちの歌(万葉集171~193番歌)

 178番歌を見てみよう。

 御 立爲之
嶋 乎 見時 庭 多泉流 涙止 曾
金 鶴

皇子があそこに立っていらっしゃったのね。
島を見るたびに、庭にある多くの泉からは水が湧いたね。けれど、私たちは溢れ出る涙を堪えねばならないね。
寒風が吹く。


極めて文学的な作品だ。泉から湧く水と、自分たちが堪えなければならない涙とを見事に対比させた。万葉集の作家たちは、現代の作家たちと比べて少しも遜色がない。
草壁皇子(662~689年)は天武天皇の子で、母は持統天皇である。没後天皇に追尊され、諡号は岡宮御宇天皇である。諡号の「岡宮」は舎人たちの歌に出る嶋宮を指したものだ。
草壁皇子は681年2月に皇太子に冊封された。5年後の686年に天武天皇が重態になるや、天皇の権限を母親と共同で委任された。同年9月、天武天皇が亡くなった。父親の死から3年後の689年4月13日、28歳で死去した。彼の夭折は日本の古代史を変える事件だった。

 180番歌。

御 立爲之
嶋 乎 母家 跡
住鳥 毛 荒 備 勿行
年替 左右

皇子が立っていらしたりしたものね。
嶋宮へいらっしゃる母と女人たちについて行ってみた。
飼われていた鳥たちは荒野へ行かず残っていた。
年が変わっても。


草壁皇子の死後、年が変わった時の作品だ。持統天皇と女人たちが嶋宮を訪れていた。おそらく追悼行事があったのだ。草壁皇子が飼っていた鳥たちは、飛んで行かずに池に残っていた。

181番歌。

御 立爲之 
嶋 之 荒礒 乎
今見 者
不生有之草 生
來 鴨

皇子が立っていらしたりしたものね。
嶋宮の荒々しい岩。
いま見えるね。


生えていなかった草が、生えている。
年が変わるや嶋宮の岩に、以前は見えなかった草が生えていた。舎人たちが荒れる嶋宮を残念がっている。

舎人たちの歌(万葉集171~193番歌)

<続く>

2025-07-23 3面
뉴스스크랩하기
社会セクション一覧へ
金基炳・ロッテ観光開発会長に聞く (2)
金剛山面会所を解体
「AI3大強国」宣言 関連産業育成に...
金永會の万葉集イヤギ 第57回
金永會の万葉集イヤギ 第58回
ブログ記事
ゴッホかラッセンか?
「どっちもどっち」論はだめだ
「闘争本能」というものはない:哲学の現在21
マイナンバーそのものの廃止を
精神論〔1758年〕 第三部 第28章 北方諸民族の征服について
自由統一
北朝鮮人権映画祭実行委が上映とトーク
金正恩氏の権威強化進む
北韓が新たな韓日分断策
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません