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2018年01月01日 00:00
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趙甲済代表の教養講座 落胆している大人たちへ(上)
保守は教養人 偉人伝を読もう 悲観も自虐も拒否

 建国70年を迎える大韓民国が安全およびアイデンティティで絶体絶命の危機に置かれている。憲政史上初の大統領弾劾事態を経験しながら、韓国社会の良識と法治崩壊を目撃している。いくつかの診断が可能だが、要するに、自由統一の主体となる国民づくりに失敗した結果といえる。自由民主体制は教養があり、健全な中間層が前提となる。一流国家に自任するためには、一流の国民が必要だ。私たちは建国以来、先進国での戦略と基準を圧縮成長を通じた所得中心の物質的中間層育成に置いて、これを達成するために努力してきた。物質的成長に重点を置いてきた韓国社会は文化共産主義の挑戦を受けて崩れた姿を現わしている。韓国社会の物質的中間層は、文化共産主義との戦いで無気力だった。これに対する反省から、今日は文化共産主義を克服するために生活の中で実践できる対策と戦略を考えてみる。文化共産主義と戦う戦士をどのように育成するかを中心に話を聞いた。
(聞き手=洪來完)
 韓国の現状を批判的に見るが、悲観してはならない。私たちが70年間で成し遂げた成果、つまり文明建設があまりに偉大だからだ。ただし、傲慢になってはならないし、過去70年の幸運が今後も続くだろうと楽観視しすぎるのもよくない。大韓民国は、建国、護国、産業化、民主化の4段階を経て、これから自由統一と一流国家建設が残っている。ほぼ同時に行われた過去70年間の4段階の達成の過程で、私たち国民が再発見したのは、第一は海洋精神、第二は起業家精神、三番目は尚武精神、そして自主精神だ。
大韓民国は、民族史から見て7世紀から9世紀まで一流国家であった統一新羅の後に達成した世界的な成功国なので、これからの統一韓国も必ず一流国家になるだろう。一流を経験していない国が一流国家になることは稀である。一流国家になれる基準は、まず歴史が長く深みがあり、地政学的条件に恵まれて、政治制度が自由民主主義でなければならず、国民の資質も重要だ。
この四つの条件のうち、韓国は国民の資質に優れ、歴史も長く、地政学的条件にも恵まれているのに、国民国家を運営した経験が浅い。民主主義の歴史は英国の800年に対し、韓国は70年しかない。今、私たちが直面している左派勢力拡大、ロウソク革命政権などは、世界のどの国も歴史の中で経験している。だから基本的には楽観しているが、歴史をひもとくと過去の成功が失敗の種になる場合が多いので、大韓民国の主流をなす保守勢力は温故知新の精神で絶え間ない自己改革に努めなければならない。国を危機に追い込む左派勢力の挑戦には毅然とした対応が必要だが、根本的には、長期的な国民水準の向上が重要だ。
韓国人は、知能指数や学歴などで世界トップクラスであり、文盲率はゼロなのに、文章解読力はOECD加盟国で最下位だ。韓国人の文章解読力を落とし、分別力をなくした主な要因は、30年間のハングル専用にある。この致命的な結果に扇動され騙される韓国人が非常に多い。これが本質的な問題だ。従北左翼勢力の狂牛病扇動、セウォル号扇動、天安艦扇動、ロウソク扇動に騙された大衆が、朴槿惠政権を崩壊させた。そして、はるかに危険な政権を選択した。
 分別力の回復は、漢字文盲克服という課題と同時に、父母が従北全教組が掌握した学校に子どもを預けることの是非を考える必要がある。
 私教育か、公教育かより根本的な問題はどんな人間を作るかだ。これについては、すでに古今東西、合意されたものがある。人文教育である。文学、歴史、哲学だ。この三つの人文的教養を身に付ければ、世界を広く深く見ることができる。人文的な土台をがっちり構築すると、その上に専門機能を高く積み上げられる。
人文教育は高校課程が一番重要だが、韓国は名門高校をなくしたのが致命的ミスだった。ハングル専用と名門高校をなくし、教養の基盤を崩した。国家エリートが養成されないようになった。したがって、人文教育を再建しなければならない。人文とは、知識という漢字の中に、その構成要素(矢、口、言、音、戈)がすべて含まれている。すなわち知識人は、戦略を知り戦術を知って経済を知り、社会科学的知識があり、芸術も知っておく必要がある。
真善美の中で美しさを教える、美学教育がもっとも重要だと考えている。美しさを認識できる人は、真実と善も学ぶ。人文教育の始まりは漢字教育だ。幼い頃から漢字を学ぶことで、漢字が言語の回路を拡張する。
考えが深くスケールの大きな人間は、あえて国家エリートといわなくても、一言で教養人だといえよう。教養人が多くいれば、民主主義は支えられる。韓国が危機を招いたのは、国民の教養不足のためだ。魔女狩りで大統領を弾劾して刑務所に送り野蛮な裁判と捜査を許した。
 現在、韓国政府の法治構成単位の無知は絶望的だ。教養がある国なら、事実と証拠を隠蔽する検察と革命裁判官はありえない。権力の走狗となった検事の中には高校生レベルに達していない者もいる。「ロウソク民衆革命」の「革命委員会」の告発と指示を受けて、「積弊」捜査をするソウル中央地検長の尹錫悦検事は、権力の走狗の見本だ。
 法治破綻は、法を動かす人々が法条文の機能的なことだけを学んだからだ。在宅捜査原則と無罪推定原則など法治の常識を無視して、ミスまで犯罪として追い込み、セウォル号事故の時に、女性大統領に分単位まで何をしていたのかと問うことは、人間に対する、女性に対する冒涜だ。
人文教育の終着点は結局、人間をどのように見るかの教育だ。アインシュタインは「人格のない専門家は、よく訓練された犬だ」と述べた。すなわち韓国社会の悲劇は、教養教育が不足している、よく訓練された犬のような人間が、主に権力機関に多く入ったことだ。私は韓国の新しい特権層を記者、検事、裁判官、貴族労組、国会議員だとみる。これらの人々が教養を備えず、韓国は殺伐とした状況になった。それでは、どのように教養を涵養するか。まず、韓国語を正 常化しなければならない。また、韓国史教育をきちんとしなければならない。韓国史は東洋史・世界史と関連させて、世界史的観点から韓国史を教えなければならない。世界史と連動させずに韓国史だけを学ぶと、偏狭な歴史だけ見ることになる。次に読書と旅行が重要だ。
 旅行をすることは、本をたくさん読むことと同じだ。
 旅行をしない人は、本を最初のページだけ読む人だ。旅行は体が読書するようなものだ。旅行は別の世界を知って謙虚になり、ほかの文化を尊重するようにする。この機会に教養人の条件として読書、スポーツ、芸術その他いくつかの基準を定めてみたら良いだろう。まずは外国語。教養人の条件として外国語を、少なくとも一つくらいはできる必要がある。
 一つ以上が望ましい。アジアで全国民が3カ国語以上を話す国がある。シンガポールは、アジアで一番発展した国だ。
 シンガポールレベルを普通の人に強要するのは難しいので、外国語は1カ国語以上、楽器も一つ程度、スポーツも一つ、旅行は20カ国以上を…。
 単に20カ国以上よりは、何歳までに三つの大陸以上はどうだろうか。
 50代になったとき、20カ国以上の旅行経験があり、本を1カ月に1冊は読むべきだ。そして、文章を書くことも大切。
 文章を書くかユーチューブなどで発信力を持つこと、そして外国語とは別に漢字も最少2500字以上、宗教的関心も必要だ。
 その次に奉仕活動。どのような形でも奉仕に参加する。そして宗教を必ず持つ必要はないが、宗教への関心が必要。宗教を理解する心は、教養人の一般的条件である。
エリートとは人文的教養から出てくるものであり、専門家の中から出てくるものではない。韓国の危機は、文明全体を見て、大きな流れをとらえ大国を見る国家エリート層があまりにも薄いということだ。
 教養人の層を厚くし、その中でエリートを育てるためには、中学・高校生の時から始めなければならないが、すでに大人になった人たちはどうするのか。訓練された犬のような専門家を牽制し、代替のための訓練を受けた教養人を動員する方法はないだろうか。
 教養人層の育成は、空気のように自然に行われることが望ましい。各学校の教科科目から整備しなければならない。つまり、何を教えるかについて本質的な議論が必要だ。人間の野性を殺し知性も殺し、そんなカリキュラムについて国民的議論が必要だ。制度化するとさらに良く、学校教育で教養を強化するには、名門高校を再び作り、エリート教育をしなければならない。
 名門高校を再び作るとして、教えられる教師は果たしているのか。若い夫婦が育児法すら知らない現状で、長い間土台が崩れた名門高校を復活し、教師を確保・育成できるかどうか。
 実践論的にさまざまな主張が出てくることが望ましい。そのようにして父母や教師に向け、教養人を育てていくためのキャンペーンを広げればいい。
 生活の中で愛国を実践する方法は簡単なのに、思考力が落ちたので考えることから訓練が必要だ。趙代表が仮に大きな放送局の社長なら、教養人養成のためにどのようなプログラムを作りたいか。
 教養は知識と心の状態なので、まず美しさを理解し美的感受性を持つように。その次に、知的好奇心を常に維持するように。それから教養人として正義観と勇気を呼び起こす手段は何なのか、そのようなことを研究してみたい。いくつかの本を持ちより議論する読書クラブも多く作らなければならない。
 今年は建国70年だが、南北間で70年ほど戦ったら結末がつく頃ではないか。分断がこれ以上持続してはならない。韓国人のこのような国民的怠慢と放縦を反省するために良い本を紹介してほしい。
 韓国人の読書傾向の一つとして、伝記と回顧録が売れない。これは韓国人の教養が浅いことと関係がある。人間と歴史への関心が薄い。米国のノンフィクション分野は伝記、回顧録が常に1、2位だ。伝記と回顧録をたくさん読まなければならない。朴正熙は、李舜臣とナポレオンの伝記を読んで大人物になったと見ることもできる。だから子どもに伝記を読ませるのは、(下に続く)

2018-01-01 2面
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