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2015年11月26日 10:55
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李承晩と朴正煕 アメリカに挑んだ大統領 第1部 -24-
指揮権を移譲 38度線を突破し、北進を命じる

 なぜ李承晩は国軍の作戦指揮権を国連軍司令官に移譲したのか。李承晩は直接その理由を明らかにした記録を残していないが、当時の国際社会や韓半島の状況を見れば、李承晩が決断を下した理由が推察できる。李承晩は大韓民国最初の米国国際政治学博士という肩書きが証明するように、国際情勢の判断に優れた識見を持った専門家だった。
 李承晩は、事前に北韓が戦争を起こすと予見し、北韓が戦争を起こす場合、それを統一の機会にすると心に決めていた。李承晩はこのような見解を米国と国連に伝え、彼らを説得し、韓国戦争が勃発すると迅速な支援を引き出すことに成功した。
 国連安保理は、韓国に派遣される国連加盟国の軍隊を指揮する国連軍司令部を設置し、国連の委任を受けた米国は1950年7月8日、李承晩の親友であるマッカーサーを国連軍司令官に任命した。李承晩はこの時に機転を働かせる。韓国は国連に加入していないが、韓国軍を国連軍司令官のマッカーサーの指揮の下におくことで、韓国軍を国連軍の一員にし、韓国を国連の一員にする効果を発揮しようとしたのだ。
 国連から正式に承認されたのに、ソ連の拒否権行使のため国連加盟国になれなかった韓国の立場を熟知していた李承晩は、韓国で国連軍の地上軍部隊を統合指揮する米第8軍司令部が大邱へ移動した翌日の1950年7月14日、駐韓米国大使のムーチョを通じてマッカーサーに国軍の作戦指揮権を移譲する書簡を送ったのだ。李承晩は書簡の中で、「現在の敵対行為が続く間、韓国の陸・海・空軍の作戦指揮権を国連軍司令官に委任する」という条件つきで作戦指揮権をマッカーサーに渡したのだ。
 マッカーサーは7月18日、それを受諾する返信を送った。マッカーサーは、「韓国軍の作戦指揮権移譲に関する大統領の決定を光栄に思っており、国連軍の最終的な勝利を確信する」と答えた。
 7月25日、国連事務総長を経由した李承晩とマッカーサーの書簡は、国連安全保障理事会に提出され、公式承認を受けた。李承晩に対する研究の権威者である崇実大学の南柾旭教授は、「李承晩の作戦指揮権移譲は主権の放棄ではなく、国連加盟国ではない韓国に国連加盟国の資格を与え、国連軍ではない国軍に国連軍の一部として戦える資格を提供するとともに、米国主導の国連軍に戦争に対する無限責任を負わせる、李大統領の深謀遠慮から生まれた措置」と評価している。
 米国という国の特性をよく知り、マッカーサーの戦争哲学をよく理解していた李承晩は、米国をうまく活用すれば戦争で勝利できるだけでなく、韓半島の統一をなせると考えた。そうするためにまず、韓国戦争に介入した米国を確実に韓半島に縛っておく必要があった。韓国戦争のとき、最も多くの兵力を提供した国はもちろん韓国だ。
 米国も最大32万人の大兵力を韓国戦場に派兵したことがあるが、韓国戦争に参加した最大の兵力はやはり韓国軍だった。韓国軍はマッカーサーの指揮を受けることで、国連軍かつ米軍になったも同然だった。数十万の韓国軍の大兵力の指揮を担当したマッカーサーの戦争遂行目標は、彼の戦争哲学どおり「勝利以外の代案はない」というものだった。
 韓国戦争が勃発して1カ月も経っていない時点で、李承晩の決定によって韓国軍の作戦指揮権が米軍に帰属する措置がとられたが、この措置に違反する最初の事例が出るまで3カ月もかからなかった。李承晩は作戦権移譲を決意してから2カ月半後の1950年10月、米国軍司令官の命令とは関係なく大韓民国国軍に38度線を突破して北進するよう命令を下したのだ。戦時に勃発したこの事態は軍法的な問題とならずにすんだが、厳密な意味では指揮系統を乱した事件といえる厳重な問題だった。
 李承晩は7月10日、敗退し続けた米国軍と韓国軍が遅延作戦を展開する状況で、「もはや38度線は自然に解消された」と宣言した。1950年10月1日、李承晩は38度線が存在すると認識していなかった。李承晩は7月13日にも「北韓の攻撃によって、過去の境界は完全に消え、分断された韓国で平和と秩序が維持されるわけにはいかない」と話している。

2015-11-26 5面
 
李承晩と朴正煕 アメリカに挑んだ大統領 第1部 -23-
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