北韓がSLBMの動画を盗用した。あろうことか、「敵国」である米国の動画だった。
朝鮮中央通信は5月9日、SLBMの発射実験に成功したと発表。写真も公表した。SLBMは事前の発射探知が困難で、周辺国には大きな脅威になるはずだった。しかし、周辺国は懐疑的な見方を示した。ジェイムズ・ウィネフェルド海軍大将は「幸い北には私たちを信じ込ませるような賢い映像編集者はいない」と、写真合成の拙さを皮肉った。
その約1週間後の27日、北韓の対南ウェブサイト「わが民族同士」はSLBMの発射動画を公開した。それがほどなくして、米国のSLBMの動画を加工したものであることが判明した。写真が合成である疑いをかけられ、否定するために公開した動画は米国のものだった。まさに恥の上塗りである。
ただ、SLBMの開発に失敗したと断定はできない。北韓は旧ソ連などから技術を取得しており、相当な技術水準だといわれている。 |