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2015年01月01日 00:00
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<韓日修交50年(上)> 過去を乗り越えて歩んだ半世紀の足跡
国民感情を刺激してきた政治

国交正常化の交渉段階では大規模な反対運動もあった
同12月には朴正熙大統領が批准同意書にサインした

まだ6・25戦争(朝鮮戦争)の混乱の最中にあった1951年10月20日、李承晩政権は日本との国交正常化に乗り出した。53年10月にはいわゆる「久保田妄言」(久保田貫一郎・外務省参与が日本の植民地支配で朝鮮は発展もしたと発言したことなど)や60年の4・19学生デモ、61年の5・16クーデターがあったが、両国は何とか国交正常化にこぎつけた。それから半世紀、両国関係の変遷を振り返る。

 

 

国民感情を刺激してきた政治

 足かけ10年以上に及ぶ交渉の末、1965年に韓国と日本は国交を結んだ。当時の韓国は朴正熙政権下で、日本では「軍事独裁」のイメージが強かった。それどころか、当時の南北韓では北韓の方を好意的に見る人も少なくなかった。
国交を回復してからも、20年ほどは日本における韓国の存在感は高いとはいいがたかった。内閣府が毎年2000
同12月には朴正熙大統領が批准同意書にサインした
人前後を対象に行っている「外交に関する世論調査」によると、1978年の時点で「どこの国といちばん親しくしていくのがよいと思いますか」との質問に対して「韓国」と答えたのは1%に満たなかった。これは記録が残る1985年まで変わらない。当時のソ連以下である。
一方、「アジアの中ではどのような国々と最も親しくすべきだと思いますか」(3つまで回答可)という質問には、同期間で40%~50%が韓国を選んでいる。「
韓日の関係改善を求める米オバマ大統領
日本と韓国との関係は、日本にとって大切だと思いますか」との質問にも、80年代前半の日本人の70%が「非常に大切だと思う」、「かなり大切だと思う」と答えている。韓国と積極的に親しくすべきという考えは乏しいものの、どうかと聞かれれば親しくすべきそういう一般像が浮上する。
韓国と日本の感情的な距離は、政治と国際的なスポーツイベントに左右され続けてきた。最初の転機は1988年、韓国がソウル五輪を開催。これにより韓国への注目や関心が高まった。時代は東西冷戦のまっただ中。80年のモスクワ大会を西側諸国がボイコットし、84年のロサンゼルス大会では東側諸国が選手派遣を見送った。しかしソウルには東西両陣営が参加した。この政治的インパクトは大きかった。
おりしも韓国が「NIES」(新興工業経済地域)と呼ばれて成長の階段を駆け上がっていたころだった。1988年、韓国に対して「どちらかというと親しみを感じる」、「親しみを感じる」は初めて合計で50%を超えた。
しかし90年代中盤、韓日関係は悪化する。95年8月、当時の村山富市首相は終戦50年の節目として、植民地支配と侵略に対して「痛切な反省」と「心からのお詫び」を表明、いわゆる「村山談話」だ。同時期に韓国人の元慰安婦に対し、女性のためのアジア平和国民基金から「償い金」を支給する方向で日本政府は動いた。
独島を訪問した李大統領
 これに対して韓国内の元慰安婦と支援者の団体は、日本政府の個人補償を要求。激しい抗議行動を繰り広げ、韓国国会では「併合条約の無効と日本の歴史認識の正しい確立」を求める法案まで決議された。こうした政治的対立が両国民の心情的軋轢を生み、96年の日本人の韓国人に対する意識は「親しみを感じない」と「どちらかというと親しみを感じない」の合計はそれまでの最悪となる59・9%を記録した。
政治関係に国民感情も左右される

ここで再び転機になったのがスポーツイベントだった。2002年のサッカーワールドカップの共催だ。それから10年間、韓国に対して親しみを抱く日本人は6割前後で推移した。
この関係を崩したのは、またも政治家だった。2012年8月、当時の李明博大統領が、韓国の大統領として初めて独島(竹島)を訪問。翌13年末には安倍晋三首相が靖国神社を参拝し、両国民の感情的な溝は深まった。日本の都市部ではそのころから嫌韓デモが相次いで起きた。在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチも社会問題になった。
韓日両国は国交正常化から50年経っても、いまだ政治に左右される脆弱な関係といわざるをえない。韓日以上に戦火を交えている独仏は、共通の歴史教科書をつくるなどして過去を乗り越えようとしている。韓日両国に抜けないとげのように残る植民地支配をめぐる歴史問題を解消・緩和できれば、より成熟した韓日関係にステップアップするに違いない。

揺れ動く「親しみ」

韓国ギャラップが行った日本への好感度調査を見ると、2011年の調査では「非常に良い」と「やや良い」を合わせた好意的な回答が40・5%となった。韓国国民の対日好感度が40%を超えたのは、調査開始の91年からの20年間で初めてのことだった。同年の震災への冷静な対応が韓国民の視点に影響を与えたと思われる。世代別に見ると、若い層ほど高く、これは日本も同様だ。

2015-01-01 4面
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