脱北者が運営する韓国のニュースサイト「ニューフォーカス」は9月30日、平壌の出入り通行証が完全に制限されていると報じた。27日に北韓内の通信員から得た情報として伝えた。
ニューフォーカスによると、10月10日に労働党の創立関連行事が平壌で予定されており、その影響であることを示唆している。ただしこれは噂のレベルであり、「外の世界がいうように、金正恩の身辺に異常が発生したのかどうか、それとも本当に党創建行事準備のためなのか(わからない)。とにかく、平壌の出入りが完全に制御されたのが実情だ」とした。同ニュースの特派員は、最高人民会議の代議員会議が終わったばかりであることから、普段よりも統制が厳しくなっていることが一因ではないかと推測している。
過去にも平壌への出入りが制限されたことはある。しかし今回は、地方に出張などで出た平壌市民も戻れなくなっているようで、その点が例外であると強調している。
金正恩が1カ月近く公の場に姿を見せていないことと関係があるかについて、特派員は不明としている。ただ、金正日時代にも身辺異常説があったが、それは外国メディアを利用した一種の「神秘主義の演出」であり、金正恩の身辺異常説にも否定的な見方をしている。 |