新米国安全保障センターは3月27日、「対北抑制が失敗した場合‥韓半島紛争の見直し」というタイトルの公式政策研究報告書で、北韓が今後3年以内に「戦術核兵器」を実戦配置するとの分析をまとめた。報告書はまた、核弾頭の小型化に成功した北韓が、韓国に攻撃を加える可能性についても言及した。
報告書の想定では、北韓が「韓国に対して小規模な核攻撃を行っても米国の核報復はない」と判断するという。一方で韓国は、北韓の核使用は想定せず、米国の拡大抑止策が北韓に対して有効だと”油断”するだろうと報告書は見ている。
報告書は韓米両国に対し「北韓が3年以内に戦術核を配備する可能性に注視し、有事の際の戦術核の使用抑制対策を準備しなければならない」と強調。北韓が核や生物・化学兵器、サイバー攻撃やテロでソウルを攻撃した場合、「韓米が大きく譲歩せざるをえない状況が生まれるかもしれない」と警告している。 |