国連の北韓に関する事実調査委員会(COI)は17日、ジュネーブで北韓の人権状況に対する最終報告書を発表した。COIは報告書の中で北韓の人権弾圧状況を「反人道的犯罪」と規定。また、政治的見解が異なる集団に対する粛清「ポリティサイド」が行われているともまとめた。
COIは昨年3月に発足。5月から本格的に活動を始め、韓国や日本を中心に北韓から逃れてきた人など80人以上に聴取を行ってきた。その過程でCOIは、北韓では政権による人権弾圧が横行していると判断。状況は非常に深刻であるとしている。
COIは報告書の内容を、来月に開かれる国連人権理事会定例会議に報告する計画だ。そこで国連安全保障理事会に対して、加害者を国際刑事裁判所(ICC)に提訴することを勧告することも可能だ。
COIは被害者の証言などから加害者のリストを作成。最終責任者が金正恩だと結論付けている。金正恩がICCに提訴される可能性が高まったといえるだろう。 |