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2014年01月01日 00:00
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朴槿惠政権の1年目 ~外交編(下)~
高まる北韓挑発の可能性 国防部長官「1月下旬から3月下旬か」

処刑される直前の張成澤
 北韓の張成澤・国防委員会副委員長が12月12日、国家転覆の容疑で死刑に処されたと報じられた。拘束されて拷問を受け、判決が出てすぐの執行だった。
 張成澤は分派行為を働いた「国家転覆陰謀行為」で死刑となったが、実際は党内の権力闘争に敗れたためと見られている。金正恩体制発足後から憂慮されていた政権内の党派争いが現実のものとなり、その結果、最高権力者の金正恩が義理の叔父にあたる張成澤を排除することに成功したということだ。
 張成澤の処刑によって、注目されているのが、崔龍海・軍総政治局長の台頭だ。張成澤と権力争いをし、それに勝ったといわれる崔龍海だが、ある専門家は「金正恩の承認なしに、崔龍海単独ではできない」と指摘する。つまり、金正恩が崔龍海をけしかけて張成澤を捕えさせたわけでもなく、崔龍海が腹心とともに独断で動いたわけでもないということだ。
 ただし、一部でいわれるように、金正恩が張成澤を排除し、崔龍海を右腕に据えて権力基盤を盤石にしたと見るのは早計だ。ある専門家は「金氏王朝の耐久力は限界を超えた。金正恩はエネルギーのほとんどを体制維持に費やしているが、張成澤系列を全部粛清することは金氏王朝の生態系そのものを乱すことになる」と指摘する。張成澤の息がかかった人物は北韓の各部署に3万人ほどおり、事実上全員を排除することは不可能という意味だ。張成澤の排除により金正恩政権が安定化したと見るより、韓半島の不安定さはより増すと考えられる。
 それを裏付けるかのように、韓国の金寛鎮・国防長官は12月17日、「(北韓軍が)来年1月下旬から3月上旬に挑発に踏み切る可能性がある」と述べた。国防部報道官が明らかにした。「金正恩・第一書記に対する過度な忠誠心競争が起き、誤った判断による多様な形態の挑発があり得る」との見方だが、どのような挑発が行われるかについては判断を避けた。
 金長官が「来年1月下旬から3月上旬」と時期を特定したのは、韓米が行う合同軍事演習「キー・リゾルブ」と「フォール・イーグル」が3月に予定されているためと見られている。北韓は以前から同演習に強く反発しており、金長官は「処刑で内部の統制が一時的に強化されても、時間が経てば民心が離れ、政権への不信も増大する」と分析している。北韓では09年末にデノミ失敗で住民の不満が高まり、当局が責任者の処刑を行った後の翌10年3月、韓国の哨戒艦「天安」の爆沈事件が起きている。
 北韓は12年9月、戦争に備えるマニュアル「戦時事業細則」を8年ぶりに変更した。その中で戦争を起こす条件として「南朝鮮の愛国力量が支援を要請するか、国内外的に統一に有利な局面が造成されるとき」と定めた。「愛国力量」とは従北派のことだ。
 ジャーナリストの金成昱氏は、張成澤粛清は「3代世襲を支えてきた安全弁の消滅を意味する」と分析する。金氏によると、金正恩は過去2年間で、党・政府・軍の最高幹部218人のうち44%を解任している。これ以上の粛清が進めば、高級情報を持つ幹部が国外に亡命する可能性もある。
 平壌が不安定になり、彼らの焦りが募れば、金正恩体制の中で最も攻勢的に機能している偵察総局が動くことになる。偵察総局は陰に陽に韓国の野党や従北勢力と結びつき、韓国の政権中枢にくさびを打ち込んでくるだろう。それが国家情報院の無力化だ。脱北亡命をする幹部の中には、大量殺傷兵器に関する情報や韓国内のスパイを知っている人もいるはずだ。韓国はインテリジェンスの分野でも防衛意識を高めなければならない。

2014-01-01 3面
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