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2013年12月04日 00:00
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【金浦―羽田線 就航10周年】 韓国空港公社・金碩基社長インタビュー
「海外市場への進出に力点置く」 金浦を「ビス・アンド・ライフ」のグローバル空港に

 金碩基韓国空港公社社長は、「金浦空港は、在日同胞たちが故郷を懐かしみ、泣きながらアリランを歌っていた母国のシンボル」と話を切り出した。空港公社は、全国14の空港と航路施設本部などを運営する空港専門の公社で、本社は金浦空港国際線と国内線の中間地帯に位置している。金碩基社長は韓日関係について「両国民の相互往来が頻繁に行われているのだから、間もなくいい方向に転じるだろう」と楽観し「航空路線が未来の韓日関係改善のための大動脈になるだろう」と語った。
(ソウル=李民晧)

金碩基(キム・ソッキ) 1954年8月6日、慶尚北道・慶州生まれ。78年2月、嶺南大学卒。79年に警察大学校第27期を首席で卒業し、警察官を務めた後に警察総合学校長、ソウル地方警察庁長官、韓国自由連盟副総裁、駐大阪韓国総領事などを歴任。今年10月から韓国空港公社社長。
 金浦‐羽田路線が開設10周年を迎えました。これまでの成果と意義は。
 「開設された2003年は1日8便(4往復)、年間61万人が往来したのですが、今では24便・200万人を輸送する韓日の代表路線に成長しました。韓日関係が悪化している要因は、互いを理解していないため、つまり誤解で生じたものが多いと思います。相互往来の増大が、韓日がよりよい方向に進む基盤となります。よく往来してみると、互いのよさと発展する姿を確認でき、相互理解も深まるものです。だからこそ韓日路線は継続し、かつ増えなければならないのではと思います。金浦‐羽田路線は、韓日関係を結ぶ大動脈の役割をするでしょう」
 今年、韓国を訪れた日本人観光客が前年比で急減しました。
 「私は心理的な影響が大きいと思います。韓日関係に多少の影響を受けたともいえますが、一時的な現象です。円安ウォン高が訪韓日本人減少の原因として挙げられますが、所得が高くなればすぐに回復するでしょう。日本人は非常に韓国を好いているためです。私たちの公社が運営している14の空港のうち、金浦、金海、済州空港は、特に日本の方がよく訪れます。この現象は長続きしないだろうと私は見ています」
 金浦‐羽田路線の発展策は。
 「今までの10年間、大きく成長してきましたが、さらに発展させていくべきです。旅客の誘致も意味がありますが、何よりも両空港は、両国民の相互理解・協力を促進させる媒体の役割をはたしてきました。韓日は、一時的に不幸な過去を経験しましたが、継続して協力していくべき関係であることは間違いありません。その点で姉妹空港である両空港の役割が重要だと思います。姉妹というのは互いに惜しみなく支援する関係ではありませんか。ウィン・ウィン関係で路線発展も協力していくことに加え、両国の和合の時代を開く一助になると思います」
 金浦空港を「ビジネスエアポート」として位置づけていくという青写真を提示しましたね。北東アジアのハブを目指す仁川空港とどのような違いがあるのでしょうか。
 「文字どおり、ビジネス面での利便性を高める空港を作るということです。一部では、仁川空港のハブ化と相反するではないかといわれますが、別の概念です。仁川はハブ空港の役割を担い、金浦はビジネスに最適化していこうというものです。例えば、上海から出発し、ソウルでの仕事を終えた後、東京に行くとすると、金浦空港を利用すれば仁川空港より4時間ほど時間を短縮できます」
 金浦空港の発展プランをどのように具体化していく方針ですか。
 「金浦空港の最大の利点は、ソウルの中心から25分、公共交通機関を使って1ドルで来られる国際空港であるということです。私は金浦が発展するには、単に空港機能の充実だけでは限界があると思います。空港はただ飛行機に乗る場所ではなく、それを超えてビジネスを済ませることができ、レジャー、エンターテインメント、文化、生活のすべてを楽しむことができる複合機能を備えた場所にならなければなりません。これがまさにビズ・アンド・ライフ(Biz&Life)の概念のグローバル空港ということです。今後は国際路線を新設し、ソウル‐東京‐北京‐上海‐台北を最も迅速に接続するシャトル路線として、北東アジアの『1日生活圏』を実現したいと思います。そうなれば、金浦空港は北東アジアの人々の人的・文化的交流の中心空港になります」

韓国空港公社は、2015年の運用開始を目指して2万4000平方メートルの敷地に「ビジネスジェット航空支援センター」を建設し、ビジネス客のための総合支援センターを造成する計画だ。また、2020年までに合計12万平方メートルの金浦空港貨物庁舎の敷地を整備し、観光や国際会議・研修、インセンティブツアーのための施設や、ショッピングモール、航空宇宙博物館などが入る複合団地を建設するという目標を立てている。空港外の湿地には27ホールのパブリックゴルフ場を造成する計画もある。

 社長在任中に推進しようと力を入れている事業は何ですか。
 「韓国空港公社は1980年の設立以来、模範的な黒字公社として、多くの役割をはたしてきました。1700人の従業員と経営陣の献身があったおかげです。これまでもしてきましたが、私は今後、『海外市場への進出』に力点を置こうと思います。空港公社は、世界で唯一の空港運営体兼、装備の開発者です。14の空港を30年以上運営し、空港運営のノウハウを蓄積しており、飛行機の離着陸時に灯台の役割をしている航行安全装置を独自開発し、使用しています。現在独自開発した航行安全装置は、計器着陸装置(ILS)や全方向無線標識装置(DVOR)など全15種類です。これらの装置を海外市場に輸出し、さらに新興国が空港を作るとき、空港の投資に参加して運営を支援しようというものです」
 技術水準と装備の輸出実績は。
 「公社が開発した装置は、2010年に国際航空機構の『今年の航行安全装置開発賞』を受賞するほど世界的にも技術力を認められています。その結果、トルコ、サウジアラビア、インドネシアなど16カ国に212セット輸出して366億ウォンの外貨を獲得したこともあります。国産化を通じた輸入代替効果も329億ウォンに達しています。私は、海外市場への進出がブルーオーシャンだと確信し、私の公館勤務経験なども生かして、空港公社がもう一段階飛躍できるようにしたいです」
 金社長は昔から日本と縁が深く、大阪総領事も務めましたが。知り合いの日本人や在日同胞の方は「なぜ空港公社に?」と思うのでは。
 「日本とは多くの縁があります。日本に留学した経験もあり、駐日韓国大使館と大阪総領事館などで8年間勤務しました。一時は国会議員になって、韓日関係に尽くそうと決心しましたが、落選してしまいました。再び新しい出発として始めることになったのが、この空港業務です。いざ来てみると、本業であった警察の仕事も関連しますし、仕事には楽しさがあります。何よりも、韓日国民と同胞たちに関わる仕事が私にはよく合っていて、うまくできるのではという気がします。今回金浦‐羽田路線が開設10周年を迎え、韓日の代表路線に成長できたのは、これまで支援してくださった両国の国民のおかげです。今後もより多くのご利用をお願い申し上げます。それはすぐに両国関係の発展に役立つことでしょう。また、在日同胞の方々の声援も忘れずにいます。期待にお応えできるように努力いたします」

2013-12-04 3面
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