北韓の第3次核実験後、兵器化ができるかどうか、核の専門家の分析は割れている。韓国政府は兵器化はまだできていないとして、いわゆる「韓半島非核化」政策が依然として有効であるとの立場を堅持している。
北韓が核の兵器化に成功したかどうかの最大の指標は爆発力だ。韓国国防部は12日、最初に「マグニチュード5・0」と推定していた爆発の規模を「4・9程度」と下方修正。「核爆弾(の爆発規模)は6~7キロトンで、核実験は部分的に失敗したようだ」と訂正した。
マグニチュード5・0の場合、爆発力は10キロトンを超えて核兵器のレベルに到達する。広島に落とされた原爆の爆発力は12~13キロトンといわれている。
米国地質調査所と日本の象庁はマグニチュード5・0を上回るというデータを発表。ドイツ政府傘下の研究所は、爆発力が40キロトンに達すると分析した。
北韓の非核化には、韓国だけでなく国際的な枠組みで取り組んできた。1993年から続く北韓の核問題解決のため03年から始まった6カ国協議の「朝鮮半島の非核化」議論は、すでに形骸化しているとの指摘がなされて久しい。
米国のジョン・ケリー国務長官は13日、記者会見を開き、「これ(3回目の核実験)は、核拡散の問題」と述べ、米国の対北核政策が「非核化」から「不拡散」に変わったことを示唆した。米上院は同日、北韓の核拡散禁止法案を発議し、北韓に非核化を求めた上で「拡散活動を中断しなければならない」と不拡散に言及した。
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中国は北韓で核実験の兆候が現れると、中朝関係の破綻や経済的支援の中断を匂わせ、対北圧力を高めた。しかし実験後、政府ラインの声は弱まっている。中国はこれまでのように、発言で北に圧力を加えるだけで、実際には北韓を支援する可能性が高い。
中国は過去2回の北核実験で、国連制裁に賛成票を投じた。しかしその後高官を北韓に派遣し、早期の関係復元を図り、大規模な対北支援に乗り出した。
北韓の対中貿易依存度は、1回目の核実験の時に40%ほどだったが、現在は70%を超えている。今回も中国のやり方は繰り返されるという観測が支配的だ。 |