北韓は3回目の核実験を通じて、北側が核兵器の実戦配備に向けて確実に進んでいることを誇示した。国家安保は最悪の状況に備えることだが、大韓民国は北韓の核武装阻止に失敗した。1953年の停戦協定締結後、最大の絶体絶命の危機に直面した。
大韓民国が北核の阻止に失敗したのは、基本的に間違った診断、誤った処方にすがりついてきたためだ。つまり、幻想的な「南北間非核化共同宣言」や民族主義、そして国際社会の善意と努力に期待し、頼り、自らの力で安保を守ろうとする努力を放棄してきたからだ。
したがって今は、これまで無視してきた正常な対応に戻らなければならない。敵対国の核武装に対応する方法は現実的で断固としたものでなければならない。第一に、敵(北)の核能力を物理的に除去すること、第二は、同盟国(米国)の核で核武装した敵を抑制すること、第三は対応の核を持つこと、四番目は、根源的な解決策として北韓を自由統一することだ。
北の核能力を除去するには、戦争を覚悟しなければならない。第二の方案については、北が米国を攻撃できる大陸間弾道弾を完成させれば、米国が提供する核の傘は現実的に信頼できなくなる。結局、核武装した北を抑制するためには、対応の核武装を決断するか、自由統一を追求することが最善の選択だ。
自由統一はもちろん、大韓民国の生存のための対応核武装の決断には、国家指導部だけでなく、全国民の非常な覚悟が必要だ。朴槿惠次期政権は南北の信頼回復を前提に、韓米連合司令部の解体を既定事実化し、「国民大統合」と「普遍的福祉」を強調してきたが、安保が崩れかけているのに国民統合や福祉が可能だろうか。
大韓民国が自らを守り、統一するための凄絶な努力をしてこそ、同盟国から尊重され支援が受けられる。何よりも、政府組織と国家体制を整備して、内部の敵、すなわち北核を支援し庇護してきた従北反逆勢力を剔てっ抉けつしなければならない。北の核武装と3代世襲を物質的、精神的に助けた6・15宣言と10・4宣言も直ちに破棄しなければならない。 |