白承穆(独立新聞)
朝鮮王朝の英祖以後朝鮮末期まで軍役を忌避するヤンバン(両班、*貴族)の子弟に、軍服務の代わりに軍布を納めるようにする制度があった。この制度が貪官汚吏によって悪用されて、生まれたばかりの乳児に‘黄口布’を賦課し、死んだ亡者にも‘白骨布’を賦課する苛斂誅求が激甚だった。
ところで、今回の統合進歩党の不正選挙事態で幽霊党員の問題が浮上しながら慶尚南道昌原で5歳の女児が党員に加入して15歳になった現在まで10年間党費を納めた『真正党員』として各種投票に参加してきた事実が明らかになって、不法・脱法代理投票不の正選挙論難に拡大している。
5歳の女児なら小学校にも入っていない児童であり、政治的選択や決定ができない未成年者だ。現行選挙法上総選挙、大統領選挙、自治体長選挙など各種選挙の年齢は19歳だから19歳未満青少年や児童の政治行為は当然不法である。にも拘らず、統進党がこういう不法を慣行的に恣行してきたのだ。
統進党がいくら政権打倒と体制転覆に血眼になった反体制集団とは言え、5歳の女児を入党させて党費まで徴収したというのは納得し難い脱法行為だ。青少年保護のため15歳以下は労働を禁じ、19歳以下の青少年を遊興場などに雇用も禁じている現代社会で、5歳の女児に政治を強要(許容)したのは児童および青少年虐待だ。(*右写真は5月12日の党中央委員会場の現れた少年党員たち?)
‘黄口布’を連想させる5歳の女児党員が実在した事実を見れば、‘白骨布’を連想させるすでに死亡した80~90歳の幽霊党員がないとも限りない。
こういうことは統進党が代理投票、大量投票、公開投票、集団投票など、あらゆる不正選挙を何ら罪の意識なしに慣行的にやってきたことを意味する。
わが国憲法8条は政党設立の自由と複数政党制を認めながら、“政党はその目的と組織と活動が民主的でなければならない”という政党設立の前提条件を明示しており、これに違背した時は適法手続きに基づいて解散するように規定している。
5歳の女児が党費を納める真正党員として登録し、党職選挙で代理投票をするようにしたのは明白な反民主組織であり、解散の事由に該当すると言える。
統合進歩党の違法・脱法・不法はこれ以上弁解や解明が不要だ。政党法によって中央党および市・道党は、党員の数を中央選挙管理委員会と所在地の市・道選挙管理委員会に登録するようになっている。
したがって、各級選管委は、統進党の中央党や市・道党の党員名簿を精密審査して幽霊党員の規模と実状を究明すると同時に、憲法裁判所に提訴して解散措置に着手しなければならない。
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