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2012年03月07日 22:27
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大韓民国日蝕警報
柳根一
「民主党が統合と和合でなく、恨みを晴らす政治へ進むのは耐えられない恥辱であり不幸」という言葉と共に韓光玉(*左写真)前議員が民主統合党を離れた。ここから何を読むべきなのか?
この頃の民主統合党は、旧民主党が掲げた「中道改革」の限界を超えた。「盧武鉉残党+386NL=統合民主党」と言える。全体的にNL(*主思派=主体思想派)の傾向だ。NLの核心は「民族解放論」だ。したがって、自分たちに反対する者は反民族、売国、事大、親日派、買辧、反統一、冷戦、好戦、反北ヒステリーであり、それで除去と粛清の対象だ。
彼らの元祖は、(1960年の)「4.19学生義挙」直後にすでに地上に姿を現した。小規模サークルの形だったが、当時の学生運動と革新界運動に接近して、それを自由民主主義と穏健進歩主義から革命的「民族解放論」へ牽引するために執拗に蠢動した。手法は南の穏健改革団体に浸透してそれを次第に日蝕のように蚕食する方式だった。彼らの工作はさほど成功しなかった。
ところが、1980年代以後彼らの路線は学生運動の極左化と共に魚の水を得たようだった。386NL(*主思派)が彼らの後続世代になった。往年のNL世代は老人になったが、文益煥牧師を安全企画部のフラクションに責め立てて仲間外れにさせたような時ごとに彼らの残滓が感知された。文牧師と一緒に仲間外れにされた若者に「いったい誰がそういうことをやったの?」と尋ねると彼らの返事は「ア、往年の革新界の老人たちですよ」ということだった。彼ら「往年の革新界の老人たち」は、1960年代当時は自分たちを穏健主流の革新界と区別するために自ら「民主民族」と自任していたが-。
今日、旧民主党が解体されその主役たちが「粛清」されるのを見ながら直ぐ直感するのは、まさにそういう「日蝕のように蚕食していく」過程そのものだ。去る半世紀の(左派)運動史を見守った目は騙せない。それで「日蝕」の張本人たちはそれを見抜いている目を蛇蝎視するのだ。
韓光玉
氏は、「民主系の人々は選挙革命を通じて歴史的な国民の政府と参加政府を誕生させた。ところが、政治的受難期を克服して生き残ったその方々が反改革勢力と決め付けられて脱落している」と言った。しかし、変革運動の動力学(daynamics)から見ると、旧民主系の「脱落」は、彼らが「新鮮な血の輸血」云々して取込んで育てた「子虎」が成長して「おとなの虎」になって往年の主人を「うおお」と食う格好だ。だから誰を恨むのか、金大中がその種を蒔いてやって来たものを...
問題は、日蝕のように蚕食していくのが旧民主党に止まるのかということだ。民主党を呑み込んだから今度は国会も、政府も、社会全体も、そしてついにNL的な変革・統一へ... シナリオがすでによく書かれているはずだ。連続ドラマがまもなく順番に出てくるだろう。
動いている情勢を的確に読まなければならない。李明博政権-ハンナラ・-セヌリ党のようにぼうっとして阿呆のようにしていては、韓光玉氏の手遅れの慨嘆が他人事でないはずだ。
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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