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2011年12月16日 01:40
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僧侶が青瓦台へ行く訳
柳根一
トーク・コンサートだというのが何なのかは分からないが、レームダックの青瓦台がやることにしてはちょっととんだ事だ。任期初には青瓦台に牧師を招致してキリスト教礼拝を行ったとして口の端に上ったが、任期末になってはまた、仏教僧侶を招致してトーク・コンサートやらをやるというから、これはまた、それなりの口の端に上るのではないだろうか?
青瓦台が取り沙汰されようがしまいが見物人としては全く心配することない。ただ、何かをする時はそれなりの筋が理解されてこそ見る人々も頷けられる筈なのに、これはどうして唐突だ。なぜ急に青瓦台でトーク・コンサート云々する生硬な名称の行事を行い、その主人公がなぜ事もあろうに法輪僧侶でなければならないのかすぐには納得が行かない。
しかも、法輪僧侶は「安哲秀現象」と共に非常に政治化されている人物だ。青瓦台は本来「政治的」なこととは距離をおこうとするのが普通なのに、それでたとえ政治とは無関係なことでも、ひょっとして政治的に誤解を買う恐れがあれば、できるだけ忌避するのが普通なのに、なぜ政界再編だの何だのと非常に微妙な局面であるにもかかわらず、青瓦台がそういう政治化された人物をあえて招いて一つの場面を作ろうとするのか、訳が分からない。
「安哲秀現象」は、朴槿恵氏とは対蹠点にある。対蹠点が適切な言葉でないなら、「朴槿恵大勢論を揺さぶった現象」程度にしておいても良い。何れにせよ、朴槿恵陣営としてはあまり歓迎できない現象だ。法輪僧侶はそういう「安哲秀現状」のプロデューサーと言えるキャラクターだ。
だとすれば、法輪僧侶は朴槿恵陣営が最小限「私たちと同じ仲間」と言ってくれそうな人ではない。さらには、「私たちとは異なる道を行く人」と看做し得るキャラクターだ。その彼を、李明博の青瓦台が急に招いてショーをする? 烏飛梨落? それとも意図的な演出? どちらが正解なのかは知る術がない。速断しようとも思わない。ただ、問うだけだ。何かちょっと首がちょっと傾げざるを得ないため。
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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