金泌材
検事出身の朴熺太国会議長が韓米FTA批准同意案採決の時国会本会議場で催涙弾を爆発させた民労党の金先東議員を｢告発する意思がない｣と言って彼の犯罪行為を容認した。
三権分立の原則で自律性を持つ立法府が、行政府と司法府の判断とは別に独自懲戒を論議するのが常識なのに、国会議長が関心すら示さないのは職務遺棄だ。
国会事務局は、韓米FTA批准同意案採決のため非公開で進行する本会議場に進入しようとして傍聴席の出入り口や大型のガラスなどを破損した民労党党員たちの処罰を求める告発状を11月29日検察に提出した。ところが、いざ国会本会議場で催涙弾を爆発させ議政秩序を破壊した核心の金先東議員は告発されなかった。理由は、朴議長が金先東議員の告訴・告発を決定しなかったからだ。
朴議長は、国会の名で金先東議員を刑事告発して、｢危険物｣を以って国会会議場を侮辱し騒動する行為を加重処罰する刑法第144条1項の特殊公務妨害罪と2項の特殊公務妨害致死傷罪で厳罰に処することができる。国会会議場侮辱罪は3年以下の懲役か700万ウォン以下罰金に、特殊公務妨害致死傷罪は4年6月以下の懲役に処することができる。
他にも金先東議員(*右写真)の行為は国会法第146条(侮辱など発言の禁止)→第148条(会議進行妨害物など搬入の禁止)→第14章の懲戒、具体的に第163条1項4号の｢除名｣に該当する罪質だ。倫理特別委員会を直ちに召集して国会議員資格を剥奪することも可能だ。
催涙弾を爆発させて国会議事を妨害した金先東議員の明白な犯罪行為を覆おうとする朴議長の意図は何か? そうすれば民労党など従北勢力が褒めてくれると思ったのか? それとも彼らの後の金正日を喜ばせたかったのか? 催涙弾投擲に憤怒する国民を何とも思わないのか? 催涙弾に続き手榴弾が爆発したら告訴するつもりなのか?
ただ、万事が面倒だということなのか? 1938年生まれの朴議長は政界で｢爆弾酒の発明家｣として知られている。彼は検事時代から爆弾酒を良く飲むことに有名だった。民自党の名代弁人と呼ばれた時は記者たちに爆弾酒を飲ませて従順にさせたとも言われる。
ハンナラ党の混乱した精神状態に朴議長(*左写真)の爆弾酒のイメージが重なり、ここに法秩序が崩壊している大韓民国の現象が重ねられて、不安な国民は頼れるところがなくなった。朴議長の卑怯な行為で来年の総選挙と大統領選挙で｢ハンナラ党｣が失う票がどれほどだろうか?
朴議長で決定で｢電動のこぎり事件｣、｢ハンマー事件｣など等に続いてどういう事態が国会で起きるか誰も予測できなくなった。大韓民国国会はもはや催涙弾どころか手榴弾のような暴力が国会で発生しそうな所になってしまった。愛国勢力が立ち上がって原則なき国会議長を職務遺棄で告発せよ!
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最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
