趙甲済
営業が停止された7つの貯蓄銀行の昨年末公示BIS(国際決済銀行)比率と金融監督院が実査した結果の差は想像を絶する。問題の釜山貯蓄銀行は公示BIS比率が5.13%だったが、実査してみると-50.29%で資本蚕食状態だった。同じグループの釜山第2貯蓄銀行はBIS比率が6%と公示されたが、実査したら-43.35%だった。全州貯蓄銀行は5.56%と公示されたが実査結果は-11.56%だった。宝海貯蓄銀行は昨年9月公示比率が-3.99%だったが実査は-91.35%だった。
BISが8%以上なら健全、5%未満ならば適期に是正措置を取らねばならない。1%未満なら営業を停止させる。5%以上と公示された貯蓄銀行らの中で三つが営業停止にされた。実査結果の比率が全部マイナスだった。貯蓄銀行の公示自体を信じられなくなったのだ。
健全と公示された他の貯蓄銀行らも信じ難くなった。貯蓄銀行の前身だった相互信用金庫を長い間監査した金融監督院の元幹部の崔某氏は、「私の経験による主観的な基準で他の貯蓄銀行らのBISを調べて見たら、控え目に見てもBIS比率5%未満の銀行が10以上だったよ」と言った。彼は、また別の貯蓄銀行事態が爆発を待っていると思っている。
崔氏は、2007年2月24日に与野党の国会議員50人に金融監督院(*左写真)の不正や非理を暴露する訴える文を送ったが、題名が「金融監督院は泥棒猫らの巣窟なのか?」だった。彼は、「今の金融監督院は解体されねばならない金融泥棒院だ」という表現まで使った。
<黒いコネクションの真ん中に位置する金融監督院が、骨を削る刻苦の反省どことか、すでに金融監督院組織の肺にまで不正と不条理の惰性に汚染され、事理判断能力を失った役職員が(副院長の拘束に対して)令状審査段階で裁判所に嘆願書を出し、それすら足りなかったのか一部の職員は拘置所へ向かう副院長に「頑張って下さい。私たちは(あなたの)潔白を信じます」と叫びながら無罪を祈願する行動は、それこそ破廉恥な泥棒集団の身内庇護のコメディを見るような気がしました。金融監督院の職員らは、金融会社の役員(監査)のポストが空いたら、恰もワニと川千鳥の食物連鎖構造のように現職に就いている身内ばかりを世話しています。>
彼は、「貯蓄銀行の公示資料は相当部分が虚偽だ。金融当局は預金被害者を予防するために早く淘汰対象の不良貯蓄銀行の名簿を発表せねばならない」、「金融事故危険の貯蓄銀行がどこなのかを全部知っていながら時間だけを延ばすのは職務遺棄であり対国民詐欺劇だ」と力説した。
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