趙甲済
共産革命の理論を確立し、実践を通じて検証したレーニンは名言をたくさん残した。共産革命を夢見る金正日政権やその追従勢力に立向かって自由と繁栄の体制を護らねばならない韓国人としては参考に値するものがある。
「私に一世代の若者たちをくれ。では世の中を変える。」
「あなたの四才の子供を下さい。では一世代の内に社会主義国家を作ってあげます。」
ヒットラーも似たことを言った。
「若者たちを掌握した者のみが未来を所有することができる。」
「世の中を変える人々は3つの部類だ。若者たち、バカたち、余所者たち。」
1980年代に南韓の大学街でいわゆる「主体思想」に染まったいわゆる「386世代」が世の中を変えた。彼らは既に40代~50代の初めになっている。1990年代から「全教組」教師が学生たちを左傾化させ始めた。この「全教組世代」は10~30代にまたがる。今年出た韓国史教科書で大韓民国体制を憎悪するように習った世代がその後に続く。保守的な50代以上は現業から遠ざかって老衰しつつある。
1980年代以後、世代が変わるに連れ世の中が構造的に変わっている。社会的、文化的構造が変わると政治も政権も変わる。一つの世代の間持続した社会、文化、政治の左傾化の流れはすでに二つの左派政権を出現させた。李明博政府は、この左傾化の流れを遮断しろとの支持勢力の命令を拒否しこの流れに便乗してしまった。漏れている堤防を護れと行かせたら堤防を壊すのに協力した。堤防が崩壊する時は彼らも一緒に流されるはずだ。
韓国社会の全面的な左傾化が牽制されないと、自由統一の歴史的チャンスがきた時これを回避するように行動するだろう。そして一流国家への夢は水の泡に帰するだろう。
この左傾化を防ぐ唯一の道は、左傾化の指令塔である金正日政権を倒すことだ。時間との戦いだ。韓国の左傾化による体制変革が先に来るか、北韓共産政権が先に倒れるか?
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