金成昱
李姫鎬(*左写真)氏が「北韓の金正日国防委員長は住民たちの飢えを知らないはず」と言った。李氏は金大中元大統領の未亡人で、「金大中平和センター」の理事長を務めている。
聯合ニュースによれば、李氏は4月18日、圓光大(全羅北道益山市所在)法学専門大学院会議室での特講で、北韓の食料事情と関連して「金委員長の手下たちが実態を正しく報告していないためであるはず」と言いながらそう言った。
李氏はまた、「今北韓の食糧難が非常に深刻なため李明博政府は同胞愛を持って一日も早く北韓住民を助けねばならない」と強調した。
別に驚くことも、昨日や今日のことでもない。南韓で安楽に暮らしながら悪魔の弁護士を買って出た者らが一人や二人なのか?
金正日の料理人だった藤本健二の証言によれば、金正日は1990年代の半ば以降300万人が飢えて死ぬ時、側近たちにこう言った。
「病気になり労働力のない人民は早く死ぬのが私には良い。鉄壁の如きの軍隊と党員3百万人さえあれば、どんなことがあってもわが共和国は健在だ。」
それだけか? 北韓の餓死者の半分は政治犯収容所、労働教化所などあらゆる収監施設で出る。昔もそうだったし今もそうだ。北韓で同族は飢えて死んだのではなく、金正日によって飢えさせて殺された。ところが、北韓が崩壊して収容所施設が全世界に公開されたとしても、「金正日国防委員長はこの収監施設らを知らなかったはず」と言い張る者がまた現れるだろう。
李氏の4月18日の発言は、虫のように死んでいった300万人、今も殴り殺され飢えて死ぬ可憐な2千万の同胞をもう一度踏みにじる言葉だ。人間として絶対に言ってはならない呪詛を吐いた。
この日の発言は隠された真実を物語る。2012年に金大中勢力が再執権したら単純な政権交替でない。韓半島の悪の執権、偽りの勝利になる。田舎の村老までが来年を座視できない理由がここにある。
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