池萬元
中国が安保理のメンバーである限り、北の原爆は阻止できない。中国は北韓を猟犬として米国に噛み付かせ、世界平和を脅かしている。国連安保理傘下の対北制裁委員会の専門家パネルが安保理に提出した北韓のウラニウム濃縮プログラム(UEP)報告書の採択が中国だけの反対でついに霧散された。常任理事国である中国の反対が決定的な理由だった。安保理常任理事国5ヶ国中、米国、英国、フランスが報告書の採択を支持しロシアまで賛成した。中国だけが北韓を擁護した。
中国外交部長の楊潔チは、2月23日金星煥外交通商部長官と会って、「UEP問題は6者会談で扱うべき懸案」という態度を固守したという。6者会談の主宰国は中国だ。米国の敵である中国が「議長国」であり、北韓は米国に噛み付かせるため飼う中国の猟犬なのにどうして北核が解決されるだろうか? 中国が北韓の核を持って残りの5カ国を籠絡しながら時間を稼ぎ、(自国の)国際的地位を高めたいという下心だ。
こういう中国の保護の下で北韓が勢い付いた。今年の1月1日発表した「新年共同社説」で、核の惨禍を云々したのに続き、北の金永春人民武力部長は、先月ロバート・ゲイツ米国防長官に、米・北間の直接対話を要求しながら、「このまま放置したら韓半島で核の惨禍が起きる」と脅迫までした。
こうなれば、盧武鉉がやったように無頼漢の乱暴をしようとすることだ。われわれも地球村のならず者集団である中国と北韓にこれ以上振り回される理由がない。日本と連帯して中国と北韓の非理性的不条理を国際社会に指摘し、韓-日両国が同時に核兵器を開発するという最後通牒をせねばならない。こうなれば台湾も両国に続くだろう。韓国と日本がこのように強硬に臨む時、米国の対中立場、対北立場が爆発的に強化される。このことは米国と相談せず、韓-日間だけで協議して爆弾宣言として突出させねばならない。
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