趙甲済
一、民主化と共に進んだ左傾化。
(1) 金日成の予言：｢反共民主化でも共産化に有利｣
(2) 金泳三の誤判：｢民主化すれば左翼は消滅する。｣
(3) 連邦制を前面に出した統一戦線戦略の成功：民主化を利用して民主勢力に偽装した南韓左翼が社会的不満勢力を扇動し、大韓民国と憲法守護勢力を孤立させることで部分的に成功。
(4) 民主+民主労働党の共同政権が登場すれば北韓政権と手を握って南北韓総選挙による南北連邦制を推進するかも。多数国民と国軍が抵抗すれば内戦状態に進むかも。
ニ、貧困には勝ったが、豊かさには負っている。
(1) 豊かさの中で非戦論が拡散し、尚武精神と軍事文化を蔑む。
(2) 人種主義的民族主義が愛国心を弱化させ、民族を国家より優越的存在と錯覚。
(3) ハングル専用による韓国語の破壊で国民教養が崩壊。自我喪失と分別力の麻痺で敵と味方、善と悪が区分できない。
三、1000万の｢問題国民｣：｢南労党｣勢力の復活なのか?
(1) 問題国民1000万人(大人)の政治勢力化：反韓-反米-反憲-従北的、不法-暴力-扇動的、若くて学歴の高い階層(20～40代、大学生、ホワイトカラー)が主流。仁川上陸作戦を｢(赤化)統一を阻止して分断を固着させた｣と認識。｢486世代｣と｢全教組｣世代が核心。
(2) 彼らを支持基盤として、彼らの反国家的行動を励ますのが民主党と民主労働党。全教組、民労総、MBC、インターネットの左傾媒体ら、参与連帯と進歩連帯、左傾的宗教団体、一部地方自治団体や教育庁は彼らの後援勢力。彼らが狂牛病乱動、天安艦扇動を主導した。
(3) この1000万人は、南韓の急変事態の時、北韓政権と連帯して大韓民国を攻撃する可能性がある集団だ。人脈と思想および行動が南労党と似ている。
(4) この勢力は、韓国社会の全般に世代的、構造的、文化的に根をおろした。彼らが浸透した司法府と憲法裁判所と選管委と国会と青瓦台(大統領府)が、｢選挙を通じての共産政権の樹立｣と｢南北'韓の左翼政権の合作による平和的赤化統一｣を合憲的だと庇護したら大韓民国は抵抗も試みられず消滅することもあり得る。
四、李明博の歴史的犯罪：理念無用論と中道実用論。
(1) 韓半島を理念闘争が終わったと想定し、赤化勢力に対する警戒心と警覚心を麻痺させた。
(2) 左・右同居政策で国家機関の中に浸透した反憲法的左傾勢力(超法規的委員会などに布陣)を温存させた。
(3) 左派政権に協力して憲法秩序を倒した公務員集団の日和見主義性を放置し、引き続き左翼のために奉仕するようにした。
(4) 左傾判事たちの親北勢力および暴力扇動屋庇護を鼓舞した。
(5) 大統領の側近に日和見主義者や左傾人士らを登用した。
(6) 愛国運動勢力を遠ざけ、時には分裂させた(ソウル教育長選挙の場合)。
(7) 曖昧な用語の使用で国民の理念的分別力を麻痺させた。
(8) 大韓民国の正統性とアイデンティティを守護するための政策を放棄した。建国大統領の銅像および記念館の建設や貨幣図案などを考慮もしない。
(9) ｢中道路線｣は、敵と同志、善と悪を分別できなくした一種の麻酔剤だった。
五、国軍統帥権者の対決回避：退却か降伏か。
(1) 狂牛病乱動、龍山防火事件、盧武鉉の自殺、金大中死亡、世宗市問題、天安艦爆沈に対応する姿勢が、卑怯かつ責任回避的であり、非原則的だった。警察、軍人、公務員たちに信頼して従うに値する指導者という印象を与えられなかった。
(2) 真実と正義を堂々と言わないため、自己正当性への確信を与えられなかった。重要事案に対して国民を直接的に説得しない。理念の不足が説明不足事態を惹起した。広報の失敗の連続で国政運営に力を与えることができなかった。
(3) 理念や武装対峙状況の国では理念武装がすべてのリーダーシップの基本なのに、これを放棄したため、行動の一貫性と戦略的思考を喪失した。
(4) 保守層から｢商売人、臆病者、裏切り者｣という悪評。退任後を恐れるから馬鹿騒ぎの無法勢力に対して法の通り臨めないというのが衆評になった。
六、ハンナラ党のウェルビーイングの無気力症：未来を放棄した政党。
(1) 理念のない政党、恒久的な分裂構造の政党、戦えない政党、若い層に対する教育を放棄して未来がない政党、大衆組織のない温室政党。
(2) ｢バイブルも神学もなく、牧師もないため伝道もできない組織｣(金文洙知事の指摘)。
(3) 怠けた政党、賞味期間の過ぎた政党、保守の結集を妨害する政党、再生力を失った政党。地方選挙で善戦したのに、｢惨敗｣したと一敗地に塗れた政党。天安艦爆沈事件に対して政府と国軍の肩を持たず見物ばかりした政党。希望のない政党。
七、資本家と企業家たちの中立化。
(1) 資本主義体制の主人公である資本家たちが、主人意識がなく自らの力に対する自覚がない。お金の力で体制を護り金正日政権を倒すという意識がない。
(2) 北韓政権と左派政権と赤化勢力を助けたお金の10分の1も体制維持費に使わない。
八、愛国運動勢力の老衰化。
(1) 相当数が親政府・御用化：愛国勢力は、国家と憲法の観点から政府を批判し励ますべきなのに、まともに是是非非を言わず無条件政府を支持する傾向が見られる。
(2) 指導層と参加者の老衰化や教育の不足で若い層を包容することに失敗。
(3) 専門家層と女性の参加が少ない。
(4) 行動において持続性と攻撃性が弱い。
九、それではどうすべきか?
(1) 国民を教育し組織して、これを基盤に政治勢力化せねばならない。保守層はあるが保守政党はない。国民の組織化を通じて大韓民国の正統勢力を代弁する政党を作り出さねばならない。
(2) 責任ある人々が、青壮年層に対する教育と広報プログラムを作り実践しなければならない。
(3) 老壮層の保守性こそ国家を護る根本だ。彼らを組織し励まさねばならない。
(4) 納税者たちを組織して税金の浪費を監視し、父兄らを組織して｢全教組｣と左傾教育長らを監視、牽制する。
(5) 腐敗・無能・反逆で崩れている既存の政界を刷新するチャンスだ。保守層への裏切り者であり国家正常化の障害物であるハンナラ党解体運動を展開する。民主党と民主労働党を反憲法的-反国家的政党、つまり｢大韓民国の敵｣と規定して解散運動を展開する。
(6) 愛国-保守勢力は、教育機関化せねばならない。意識化さえできれば同窓会や頼母子講も愛国行動勢力になれる。
(7) 反金正日勢力は大同団結して自由統一勢力として纏まるべきだ。韓半島の守旧勢力の指令塔である金正日を民族反逆者と規定し、7300万民族の団結と覚醒を以て断罪せねばならない。対北風船送りのような汎国民的膺懲(報復)方法を開発し、全国民的参与を誘導する。
(8) 金正日を国際刑事裁判所に告発して断罪するなど、国際的共助を強化せねばならない。韓・米・日の自由民主-人権勢力が大同団結する。
(9) 赤化勢力が執権する最悪の事態に備えて、国民と国軍が憲法の命令によって国民抵抗権を行使する方案をあらかじめ真剣に検討しておかねばならない。
(10) 大韓民国の正統勢力の反省と自浄も必要だ。礼儀を知らない人、教養のない人々は愛国運動に泥を塗る。清廉でこそ勇敢になり得る。
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最終更新日: 2024-05-15 06:23:21
