統一日報 : 『されど』洪盛原・著/安宇植・訳
ログイン 新規登録
最終更新日: 2010-09-10 11:18:30
Untitled Document
ホーム > この一冊
2010年06月23日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
『されど』洪盛原・著/安宇植・訳
「抗日の志士」の軌跡を追う男の前に表れた真実とは

 「日本の植民地支配を受けていた時代の先覚者や指導者たちのなかには、一人の人物に相反する評価を下すよりほかにない不幸な人たちが少なくない。とりわけ亡国の初期にあった、万歳事件とも呼ばれた一九一九(己未)年の三・一独立運動を前後する時期には、日本の帝国主義にあらがって命がけで闘ったはずの愛国的な独立運動の志士たちがその人生の半ば以後すなわちアジア太平洋戦争の末期には、日本の帝国主義に積極的に同調して媚を売る親日派・民族反逆主義者に心変わりして、彼らに心を寄せていた後世の人たちに、裏切られたという惨めな思いを味わわせたりもした……。」著者洪盛原の前書きが伏線のようになって、物語は展開する。

 韓東振。玄山を名乗る彼は、ソウル近郊のY市で三・一運動を主導した後、韓国を離れ旧北満州で活動をするが、志半ばで敵の凶刃に倒れた。抗日の志士として故郷ではあがめられている。
 玄山の孫、英勲は事業に成功し、流通業界大手の東日グループの会長に収まっている。ある目的を持って亡くなった娘の婿、金亨真に玄山の一代記執筆を依頼する。

 渋々ながら執筆を承知した亨真の前に次第に明らかになっていく玄山の真実の姿。
 次々に登場してくる玄山ゆかりの人々。玄山と日本人女性との間に生まれ、母に置き去りにされ、中国人に育てられて中国人として生きる息子の宋階平、その妹の孫娘、日本で暮らす江田彩子。一人の男を介して血統は東アジアの三つの国へとひろがっていった。

 一つ一つ真実が明らかになるたびに、読者は衝撃を受ける。作家の手練にすっかり乗せられているではないかと思いつつますます物語にのめりこむ。
 宋階平、江田彩子、それぞれが、互いの関わりを知り、自らの韓国との関わりを知った後に中国人として、日本人として語る言葉が心に沁みる。

 著者の人間に対する深い慈しみを感じて、三つの国の国民にぜひとも読んで欲しい作品と思う。著者がすでにこの世を去っておられるのが、とても残念である。

本の泉社刊/定価=2800円(税別)

(松村牧子)

2010-06-23 6面
뉴스스크랩하기
記事: 統一日報社  
この記者の他のニュースを見る
この一冊セクション一覧へ
韓国ガールズグループ 日本上陸!(上)
韓国ガールズグループ 日本上陸!(中...
韓国ガールズグループ 日本上陸!(下...
【インタビュー】西村雄一&鄭解相~W...
【対談】李禹煥×伊丹潤 それぞれの軌...
ブログ記事
浅草
笑顔が綺麗だよ
バクチの倫理(床屋道話11)
エゴン・シーレ(Egon Leo Adolf Schiele)
「赤い糸」説話の史的序説 <2>
この一冊
『ソロモンの前に立たされた5.18(...
『韓国が死んでも「一流先進国」になれ...
『中国は北朝鮮を止められるか』/五味...
『されど』洪盛原・著/安宇植・訳
『日韓がタブーにする半島の歴史』室谷...
自由統一
命を奪われ、米も与え、国まで明け渡すのか?
朝鮮日報の深刻な惑世誣民
李大統領は国法が恐ろしくないのか?
李大統領は国法が恐ろしくないのか?
真実の究明を要求する国民に、「冷静に...


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社概要 会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません