VOA 国際的な核拡散を遮断するためには北韓を集中的に監視せねばならないという主張が提起されました。特に、北韓が第三国に核物質を提供するなど、禁止線を越える場合、もっと断固として対処せねばならないという指摘も出ました。チェ・ウォンギ記者がお伝えします。 中東とビルマの核開発を防ぐためには、北韓をもっと綿密に監視しなければならないという主張が提起されました。 こういう主張は、アメリカの東アジア学会が6月18日、ワシントン市内のウッドロウ・ウィルソンセンターで開催したアジア問題討論会で出ました。 この日、「アジアの核拡散」という主題で発表したハドソン研究所のクリストファー・フォード研究員は、国際的な冷戦は終息したが、核拡散の憂慮は一層大きくなっていると話しました。北韓は核を放棄する意思がなく、イランも国際社会の反対にもかかわらず、核開発を強行しているということです。 フォード研究員は、特に北韓の核拡散の動きに憂慮を表明しました。北韓はすでにシリアに核科学者を派遣するなど核拡散を試み、ビルマに対してもある種の活動をしているということです。 こういう理由で、フォード研究員は、北韓の核拡散を防ぐためには北韓の行動を綿密に監視する一方、核を拡散する場合、大きな代価を払うという点を明確にせねばならないと話しました。 これと関連してイスラエルは去る2007年、戦闘機を動員してシリアが北韓の支援を受けて建設した核施設を破壊したことがあります。 フォード研究員は、また、北韓核問題がきちんと解決されないのは「中国のせい」でもあると話しました。中国は、言葉では韓半島の非核化を望むというが、実際には北韓の非核化のため積極的な努力を傾けていないということです。 フォード研究員は、引き続き「6者協議」の将来が暗いと言いました。今のように1年以上空転が続く状況では「6者協議」が有名無実化することがあり得るということです。 この日の討論会ではイラン核問題も議論されました。カーネギー平和財団のジョージ・ペコビーチ研究員は、イランに対する制裁が核問題を解決はできないが、それなりに有効な手段だと話しました。 何よりも、イラン首脳部に核開発を強行する場合、それに相応する政治的、経済的代価を払うという点を悟らせることができるということです。また、エジプトなど核開発を狙う他の国々に警告のメッセージを送る付随的な効果もあるということです。 米国の声のチェ・ウォンギでした。 www1.voanews.com/korean/news 2010.06.21 |