韓国農村経済研究院は８日、北朝鮮の今年の食糧供給が最低需要を１００―１２０万トン下回るとの予測を明らかにした。
　農村経済研の推算では、昨年秋から今年夏までの北朝鮮の穀物生産量（精穀ベース）は３８０万～４００万トン。

　これに対して穀物需要は５２３万トンある。そのうち食糧４０５万８０００トン、飼料30万トン、種子用17万トン、加工用12万２０００トン、収穫後の損失58万トンなど。北朝鮮人口を２４３０万人とし、食糧需要を最低水準にして算出した数値だが、食糧生産は最低需要より１２０万―１４０万トン少ないという結果が出た。輸入を20万トンとしても１００万―１２０万トンが不足する。　

　生産量は、ＦＡＯ（国連食糧農業機関）が推定する３５２万トンにジャガイモの生産量を加えた。トウモロコシはＦＡＯ推定より低く見積もった。