金成昱
中道的スタンスを取る人々はいわゆる(韓国社会の)深刻な「左・右の対立」問題を心配する。だが、現実は「左右の対立」が問題でなく「(親北)左派」が問題だ。もっと正確に言えば「左派」が国家と憲法と法治を否定するのが問題だ。
ヨーロッパにも共産党があるが、彼らは国家と憲法と法治を尊重する。韓国社会の左派は大韓民国を否定し、貶毀(蔑視)しながら民族主義を前に出して北韓政権を支持・支援する。2008年の「ロウソク乱動」、2009年の「双龍自動車事態」など、あらゆる不法と暴力を犯し法治と秩序を壊す勢力も左派だ。
韓国の左派は例外なしに民衆民主主義・社会主義・連邦制統一を主張する。「従北主義者」を批判する場合もあるが、大韓民国憲法が規定した自由民主主義と資本主義と自由統一に対しては否定的で、社会民主主義を主張する。韓半島の分断構造の下、韓国の左派は必然的に親北路線を歩み、反憲法勢力として機能してきた。
左派はいわゆる1987年の「民主化」を経ながら在野運動圏だけでなく法曹界・放送界・言論界・学界などに巨大な文化圏力(culture power)を形成した。左派は既に少数者・弱者でもなく少数者や弱者を代弁もない。放送を通じて偽りと扇動を行い、これが通じないと警察までを竹槍で攻撃しては法院(裁判所)で無罪判決を勝取れる巨大な権力集団だ。
反面、韓国の保守・右翼は厖大ではあるものの破片化された生活人たちだ。少数の愛国者たちが悪戦苦闘するが、この人々の持った権力(武器)とは熱い心や真実、正義という価値のみだ。
在野と在朝を網羅する左派権力が猛威を振るやいわゆる「左・右の合作」の試みが現れる。「中道」を自任するこのグループの論理は深刻な「左・右の対立」を乗越えるというものだが、前提が間違ったすべての努力は左派に利用されるだけだ。
今の問題は「左・右の対立」でなく「左派」だ。法治の回復を事実上放棄したハンナラ党が、2012年の大統領選挙でこの「左・右合作」の煙幕に騙されると自由統一の決定的機会はまた長い間消えるかも知れない。
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