金成昱
北韓を解放、救援、再建する自由統一を成就せねばならない決定的理由は「青年」にある。絶望に陥った韓国の青年たちの機会、希望、ビジョンが自由統一にあるからだ。気をおとして落胆し憂鬱に陥った青年たちが進むべき道は自由統一だけだ。
1.今韓国社会は構造的に南米化への道を歩んでいる。左派の執権を通じて成長の動力が弱化した。韓国開発研究院(KDI)の「中産層の定義と推定」報告書によれば、1996年68.5%を占めた中産層が2000年61.9%、2006年58.5%と下落した。10年間中産層が10%減ったのだ。
貧困層の比率は1996年11.3%から2006年17.9%、上流層は20.1%から24.1%と各々上昇した。臨時勤労者は2009年7月現在516万3000人。日雇い勤労者は同じ年の8月現在202万7000万人で、臨時職と日雇いを合わせれば699万 7000人、約700万人に達する。いわゆる大韓民国の「両極化」は世界的な深刻なレベルではないが、以前より悪化しているのは明らかだ。
2.深刻なのは「青年の失業」だ。2009年の全体失業者(88万9000人)の中で青年層(15~29才)が占める比率は39%(34万7000人)に達する。
公式的な青年失業者数は34万人余りだが、大学院進学、留学準備、(公務員への)考試準備など色んな理由で求職を放棄した人々を合わせれば100万人を超えるというのが定説だ。実際に2009年の資料によれば、学院(塾)などを通じて就職準備をする青年は26万人、学校に通いながら就職を準備する青年が24万人で、就職準備生だけ50万人に達した。そしてそのまま休んでいる青年は30万人、心身の障害で仕事ができない人も27万人だ。青年失業者と就業準備生だけでも84万人、求職抛棄者まで合わせれば141万人に達する。
3.去る1月、2009年に4年制大学卒業者の3人中2人は現在未就業状態という統計が出た。一緒に卒業した友人3人の中で2人は「失業者」という話だ。
もっと深刻な統計もある。韓国経営者総協会が2009年9月7日発表した「2008年の大卒新入社員採用動向と特徴調査」によれば、求職者100人中3.8人が最終合格するものの、この中2.9人だけが実際に入社し、それさえ入社1年後はわずか2.1人だけが残るという。
国家報勲処の「転役者別就職現況」によれば、2009年10月現在、除隊軍人(長期服務後転役者)の 57%が働き口を得られない実情だ。
高卒の青年失業者は17万1000人で、高卒の青年中就業困難者は公式失業者より9万人も多い26万人に達した。就職したという高卒の青年9人中1人は最低賃金(時間当り4000ウォン)以下の収入で暮らしている。韓国雇用情報院の資料によれば、2009年の金融危機で被害を最も多く被った年齢層が20代と30代だ。
4.失業は絶望を意味するのか? 2007年に1万2174人が自殺した。一日に33.4人の割合だ。2008年の自殺者は1万2858人で、一日35.1人が自殺した。
自殺率は、1997年に比べて2007年と2008年に各々90.8%、91.6%増えた。驚くべきことに20~30代では死亡原因の1位が自殺だ! 小中高生の自殺者数も2003年100人から2007年142人に42%も増加した。
5.「アルバイト王国」、「インターン天国」。青年は就業しても「88万ウォン世代」と言われる。88万ウォンは、非正規職の月平均賃金(119万ウォン)に20代平均所得比率(0.74%)をかけた金額だ。
気落ち、落胆、絶望、憂鬱は、「煽動の女王」である左派の餌食だ。富益富・貧益貧という「両極化」の扇動が乱舞し、歌手たちは「希望は遠くへ消えたよ…二十歳の夢は消え…寝るばかりね(尹道鉉)」、「明日への最後の汽車に乗れそうでないよ…この世は地獄、地獄だ(張基河)」と歌う。
政府は、「希望勤労」、「青年インターン」、「社会奉仕の働き口作り」など忙しいが力不足だ。李明博大統領は2月18日、青年失業問題に対して「政府が非常に細かい部分まで全部支援できない。最も重要なことは本人たちの自活努力だ。期待水準に合わないところに就職するなら、むしろ就職するまいという気持ちをより積極的に変える必要がある」と話した。
能力はなく、虚栄に満ちた青年の責任であることは事実だが、問題の解決は依然容易でない。幼い時から、米ド(米国ドラマ)や日ド(日本ドラマ)を見て高くなった、いわゆるグローバル・マインド(global mind)を身に着けた「G世代」たちだ。生の基準を低くせよと言っても思うとおりにならない。むしろこの偉い「G世代」は、左派の破壊的扇動に騙され、世の中をひっくり返そうという「ロウソクの灯り」ばかりを揚げる。時間が経てば北韓の沙漠化、南韓の老齢化と噛み合って体制が転覆されるかも知れない。これが「ロウソク乱動」で伏線を表わしたいわゆる南米化だ。
6.唯一の解法は一世代の内に先進国に進入することだ。北韓を解放し救援し再建する自由統一は、大韓民国が先進国に進入できる血路だ。韓半島の現状打破をもって民族の生存圏域を生み出す唯一の道がまさに自由統一だ。
よく自由統一はカネを儲けるものでなくカネのかかるものだと語る。南・北韓の統一費用は最小500億ドル(約58兆ウォン)から最大1兆5000億ドルがかかるという予想が言われる。しかし、いわゆる「統一費用」は、インプット(Input)したカネだけを計算したもので、アウトプット(Output)を省略したものだ。北韓再建費用、つまり北韓に工場を建て、道路を開き、港を作るカネばかりを計算し、その後稼ぐおカネは考慮しなかったのだ。投資をした後得られる利益は計算しなかったから、それこそ出鱈目な計算だ。
北韓の地下資源は、2009年に国会へ報告された金額だけでも6718兆ウォン、いわゆる「統一費用」を相殺しても余る。 6718兆ウォンに達する地下資源に5800兆ウォンの投資‐Inputが投入されればどれ程の物凄い利益とOutputが創出されるだろう? 天文学的という表現でも足りない。想像を絶するはずだ。 ゴールドマンサックスが、2050年に自由統一された韓国のGDPを世界2位と計算したのはこのためだ。
開かれた北韓、繋がった北方は、青年の「エルドラード」になる。北韓に市場と工場と企業を作る主体は、暴圧された北韓住民と南韓の青年たちだ。働き口が見付からず彷徨った失業者たちはベトナム特殊、中東特需に続く北韓特需を創りながら、海洋と草原と大陸を行き来する主役になる。
「北韓特需は失業をなくす!」、「北韓再建中不況はない!」。南韓の反米集会を徘徊した青年たちが叫ばねばならない真のスローガンはこれだ。「もう我慢できない! 統一しよう!」 青年失業に悩む官僚らが打出さねばならない政策はまさに自由統一を目指す北韓の解放・再建・特殊の戦略だ。
21世紀の世界化時代は、国の図体が大きくてこそ自分の持分を確保できる。いわゆる強大国中心の「制限主権時代」だ。自由統一さえ達成されれば、われわれも2.2倍の国土に7千万の国民、7百万の海外住民を持つようになる。すでに電子・半導体・通信・自動車・鉄鋼・造船・重化学・繊維など主要産業で全世界の10位圏に入る南韓は、北韓と統一して民族的エネルギーを爆発させるはずだ。これが真の南・北協力であり、前提は北韓の共産独裁の終息だ。
韓国人の頭脳は世界最高レベルだ。自由統一の結果、体制転覆を謀ってきた煽動と欺瞞のあらゆる工作が中断され、和合と団結の気運が固められる。世界最高の教育熱意と意気揚々で武装した国民は、一流国家の建設へと真っ直ぐ走るだろう。自由統一は韓民族の「乳と蜜が流れる地」だ。
失業や不況に悩んで自殺を思う青年たちは、闇のエネルギーを北韓の解放と救援、再建に向けろ。北韓の共産独裁を片付け、自由民主主義に統一する聖戦に出ろ。苦しければ統一を叫べ。生きる道があるのに不平ばかり言うと、誰も助けられない。分かって悟ったら行動に移せ。未来の主人は君たちだ。
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