鋼鉄軍靴
場面1: 去る2月10日、宮城県王城寺原所在の訓練場で行われた日・米共同訓練の開会式でのこと。陸上自衛隊を代表して訓示した第44普通科(歩兵)連隊長の中沢剛1等陸佐は、米・日同盟の重要性を強調した後、「同盟というのは政治的・外交的美辞麗句で維持されるものでないし、『信じてくれ!』という言葉で維持されるものではない」と訓示した。
昨年の11月13日、日本で開かれた日・米首脳会談で普天間の海兵隊飛行場移転問題と関連し、バラク・オバマ米大統領に「私を信じてくれ」と言った鳩山総理を正面から批判したのだ。
場面2: 金成昱記者の軍部隊講演会場。金記者が北韓(同胞)の凄惨な現実を話しながら北韓解放の当為性を力説するや、陸軍士官学校出身のある大領(大佐)が異議を提起した。彼は、北韓の孤立化戦略に反対しながら、中国が北韓に資本投資することを例に挙げながら強く抗議した。国軍将校団の中枢である現役大佐まで「太陽(政策)」の中毒者になってしまったのだ。
日・米同盟を揺るがす鳩山総理を批判した中沢一等陸佐と、金成昱記者に反論を提起した韓国陸軍の大領は、同じ階級だ。
国家と軍のため言うべき事は言った中川一等陸佐は真の軍人、真の武士だ。反面、金成昱記者に反論を提起した陸軍大領は軍服を着たものの軍人でない。彼我を区別できず、「軍人は敵と戦うため存在する」という基本価値を忘れた軍人をどうして軍人といえるだろう?
日和見主義的な国軍の将校団
問題は、国軍の将校団にそういう腐った軍人が一人や二人でないということだ。金大中-盧武鉉左派政権の10年間、左翼大統領が敵と通じて北韓にドルと物品を与えても、西海で北韓軍の挑発で戦友が死んでも、対北宣伝戦を全面中断しても、軍服務の期間を短縮しても、わが海域に北韓船舶を自由に通航させても、そして大韓民国防衛の要である韓米連合軍司令部を解体しても、国軍将校団は何の反応も示さなかった。大統領の利敵行為に対して自分の職を賭けて「違います」と反論した現役の軍人は見られなかった。
金大中-盧武鉉左派政権の時、国軍将校団には祖国愛と自由民主主義に対する信念や国軍に対する愛情で武装した「魂のある軍人」は見られなかった。彼らは軍人でなかった。「軍服を着たサラリーマン」に過ぎなかった。
それだけでない。金大中-盧武鉉左派政権で出世したその軍人たちが、李明博政権でも相変らず出世街道を走っている。盧武鉉政権の時、陸軍将校団に「戦時作戦権還収」の正当性を強調する教育をし、朝鮮日報を購読するなと言いながら左翼政権に阿附した某将軍は、この政権になって星をもう一つ付けて陸軍の要職を務めながら昇進し続けている。彼は今や「韓・米連合司令部の解体はやってはならない」と叫ぶ一方、朝鮮・中央・東亜日報などいわゆる保守系言論に秋波を送っているという。彼は今も大将級人事の時ごと、候補として嘱望される「調子のいい」将星だ。
李明博大統領は粛軍の決断を下せ!
今李明博大統領は「国防改革」を話頭として掲げて強力に推進している。だが、李明博大統領が思う「国防改革」は、「CEO大統領」らしく軍の予算を節約し、軍を効率的に運営することだ。
ところが、そうやって軍が改革されると思えば誤判だ。今、軍が必要とすることは「粛軍」だ。「6.25戦争」の時、洛東江戦線まで後退を強いられながらも、国軍が部隊単位で敵に投降するなどの不祥事なしで抗戦できたのは、「麗水・順天反乱事件」直後断行された苛酷な粛軍のせいだった。
李明博大統領は今一大粛軍の決断を下さねばならない。万一、先に触れた、腐った軍人、日和見主義的軍人、「太陽(政策)」で精神がぐらついて彼我の識別ができない将校団をそのまま放置したら、有事の際国軍は自滅する。
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