金・ナムギュン(独立新聞記者)
労働党創建日だった昨年の10月10日送った対北ビラ。雪や雨で破れないようにビニールで製作されたのが特徴だ。(c)独立新聞
北韓人権のため行動する脱北者たちの集りで、「対北ビラ(伝単)」でよく知られている自由北韓運動連合(代表朴相学)が、金正日の誕生日の2月16日、「対北ビラ」を飛ばす。
今回のビラ(伝単)には特に, 北韓住民たちと保衛部を対象に「金正日逮捕」を促す内容が含まれる。
自由北韓運動連合によれば、この日の午前11時、臨津閣の「自由の橋」で、アメリカの人権運動家のスジャン・ショルティ(アメリカの北韓自由連合会長、ソウル平和賞受賞者)女史のメッセージ(「親愛する北韓住民の皆さんへ」)が入った「世界人権宣言文」と、「金正日を告発(申告)します」という題名のビラ10万枚が北へ送られる。
ビラと一緒にドルが同封される。また、ラジオ150台も送る計画だ。この日は自由北韓運動連合だけでなく、大韓民国父母連合、自由開拓青年団など北韓人権問題に関心を持つ色んな団体の会員たちが同行する予定だ。
自由北韓運動連合は、「金正日の誕生日に、反民族的な3代世襲と北韓住民に対する残酷な人権蹂躙に抗議し、父母兄弟らに事実と真実を伝えるため2010年の対北ビラ送りを始める」、「誰が何と言っても、金正日の先軍独裁による被害の当事者たちであるわれわれ脱北者は事実と真実を北の父母兄弟たちに知らせる使命と義務がある」と話した。
また、「一部の野党と親北的な市民団体らは、金正日を庇護し、わが国民の犠牲と北韓住民の飢えや人権蹂躙に対しては沈黙している」と批判した。
一方、北韓側は2月8日、人民保安省と国家安全保衛部名義の共同声明で、「反共和国のビラ散布行為が前方から縦深へ拡大している」、「人として生きることを止めて(自ら)汚物場へ流された人間ゴミたちまで動員されている」と言ったのが分かった。
自由北韓運動連合側はこれに対して、大韓民国を「汚物場」と侮辱したとして、それでは平壌は「人間屠殺場」なのかと反問した。同時に「『汚物場』の人々におカネをくれ、観光に来いともの乞いする所で君臨する奴らこそまさに『人間ゴミ』らだ」と遣り返した。
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