趙甲済
2000年6月25日、「韓国戦争」勃発50周年記念式がワシントンで行なわれた。ビル・クリントン大統領は、この記念式で感動的な演説をした。特に、次の件が韓国戦争の世界史的意味をうまく整理してくれた。その日、ソウルでの記念式で、金大中大統領は、金正日の顔色を窺い「6.25南侵」の意味を努めて縮小させたが、クリントン大統領は堂々としていた。
<砲声が止まった時、相当数の人々は韓国に行ったわが軍隊が自由を護るためにやったことが何なのかと疑問を持つようになりました。戦争は「38度線」で始まって、「38度線」で終わったからです。私は今日あえて皆さんに言います。歴史という長いレンズを通じて振り返ってみると、アメリカが韓国で耐え抜いたおかげで、冷戦でわれわれが最終的な勝利を収められました。われわれが韓国から後退しなかったため、ソ連はアメリカが自由を守護するため快く戦う準備ができているという教訓を得たのです。
アメリカと韓国、そしてトルコおよびオーストラリアなどの友邦国がそういう使命感と確信を示さなかったら、トルーマン大統領が心配した通り、われわれは第3次世界大戦を招いたはずです。50年前、韓国の稜線を守った勇敢な兵士たちのおかげで、10年前、格好よく幸せな若者たちがベルリンの壁の上に上がって(共産圏の崩壊を)自祝できたと思うのは、決して歴史を過大解釈することではないはずです。彼らが韓国で堅固に耐え抜いたため、先ほど韓国大使がおっしゃったように、韓国は今世界第12位の経済大国として、自由で繁栄する国、世界史の中で最も有名な成功ストーリーの一つになったのです。韓半島には依然として緊張が続いています。北韓は自ら招いた孤立の中で、住民は苛酷な苦痛を味わっています。ところが、われわれが50年前にやったことをしなかったら、アメリカと同盟国らがその後も今までそうしたように共に堅く立たなかったら、韓国もまた北韓と然程差が無かったはずです。>
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