金成昱
*「金剛山観光」を通じて北に流れたのはお金だけでなかった。多くの人的情報が流れた。それもカラー写真と一緒に。公務員と国防研究院の研究員の情報まで。私が2006年に書いた記事を読んでみれば左派政権が故意にこのような情報を敵に送ったのではないかと疑いたくなる。この部分も捜査の対象だ。
関連記事:韓国人140万の人的情報が「金剛山」を通じて北韓へ流出
-公務員だけでも数千単位、国防研究院関係者まで(2008-02-08 11:34 金成昱)
「金剛山観光」を通じて国策機関の研究員を含む140余万人の人的情報が北韓に流れたことが確認された。
現在、金剛山観光のためには姓名、性別、住所、連絡先、職場名、職位、住民番号など詳細な人的事項が記載された「北韓訪問証明書」と「観光申込書」を作成せねばならない。問題は、カラー写真まで含まれたこの個人情報が北韓に渡されるかどうかだ。
実際、北韓への出入り「審査過程」では観光客が首にかけた「金剛山観光出入証」と北韓側に事前通報されたいわゆる「入国書類」の人的事項を対照する作業が行われる。いわゆる「審査」の名目で北側に人的事項が提供されたことを推察させる状況だ。
この問題に対して、金剛山観光を担当する現代峨山の関係者は、「人的事項が北韓に伝えられるのは事実だ。カラー写真を含むこの情報が提供されるのは北韓への出入りのため避けられない手続き」と説明した。
統一部の金剛山観光担当者は、「観光のため記載した人的事項は北韓に提供される。だが、これは北韓出入りの時同一人であるかを確認するため提供されるものだ」と話した。
2006年11月現在、金剛山観光客数、すなわち北韓側に伝えられた大韓民国国民の人的事項は140万人。ここには国策機関の関係者など公務員も多数含まれる。
例えば、韓国交通研究院は、去年の3月16日から18日まで「社内研修」を、対外経済政策研究院は、同年2月6日から8日まで「ワークショップ」を、統一研究院は同じ年の4月12日から14日まで「革新ワークショップ」をそれぞれ金剛山で行った。甚だしくは国防機密を扱う「国防研究院」も2005年12月2日から4日間、金剛山で「国防フォーラム」を開催した。
一般公務員たちの研修も金剛山で開かれる場合が多い。「民族文化交流財団」という民間団体に委託して運営する、いわゆる「公務員統一専門教育訓練過程」は、2000年8月以来金剛山と雪岳山を二日ずつ往来しながら、3千人余りの公務員を研修させた。金正日政権は最小3千人以上の公務員のプロファイルを確保しているわけだ。
安保評論家の鄭昌仁博士は、「北韓が金剛山観光を通じて、統治資金を吸い取りながら、国策機関を含む140万人以上の国民の身上情報を把握するのは深刻な問題」、「この問題に対する対策が緊急だ」と指摘した。
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