趙甲済
李明博大統領は、今日のラジオ放送で「大運河」の建設を放棄すると宣言した。大運河が必要だという考えには変わりないと付け加えた。李大統領は大運河を賛成する人々の票を多く得て当選した。にも拘らず、大統領になった後一度も直接「大運河計画」の妥当性を国民に説明したことがない。説得しようともせず放棄してしまったのだ。支持者に対する背信行為だ。
同じ脈絡で、彼は法秩序の確立を試みもせず、右派路線は一度も試験すら試みず、左傾勢力の攻勢に屈服して「中道実用」という言葉で逃げる。左傾勢力の攻勢と扇動放送の批判に簡単にひざまずく大統領を見守る人々が多い。
軍人も、警察も、公務員たちも、国会議員らもそのような大統領の姿を観察しながら、自分なりの行動を計算するだろう。大統領中心制で大統領の行動は国民の判断と行為の羅針盤になる。
李大統領は今や袋叩きになろうとしている。甘く見えるようになったためだ。これは自業自得だ。
彼は今大統領選挙運動をするように国政を運営しようとする。票になる所はどこでも、誰にも訪ねて行く候補と、憲法と真実と国益を基準として行動せねばならない大統領という職を混同している。
「中道実用」は、票を貰うのには役立つかも知れないが、尊敬され、国益を図り、原則をたてるには障害となる。左傾の馬鹿騒ぎ勢力が反対すると試みもせず放棄する―これが李明博式の中道実用なら祖国の将来は暗い。
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