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2009年06月26日 03:45
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李明博大統領が嫌う言葉「理念」に対する正しい理解
理念は共同体の利害関係に対する自覚だ。したがって、理念武装がなされていない大統領は、彼我の識別機能が麻痺して国家を危機に陥れる。
 
趙甲済

「理念」は文字どおり「理論化された信念」だ。信念は、個人的所信だが、理念は理論化されているため通用性が広く集団的だ。インターネット百科事典のウィキペディアがideology(理念)を、「思想の組織された集合体」と表現したのは適切だ。理念は、ある社会と構成員たちに対して生きていく方式に対する理想型を提示する。これが個人的な生き方に対する思想である哲学と違うところだ。

李明博大統領は、理念という言葉にほぼ本能的な拒否感を示す。理念は硬直したもので古いという先入感を誰かが吹き込んだようだ。これは非常に偏向して浅薄な理念観だ。韓国人が持たねばならない理念は、自由民主主義であり、その理念を盛込んだ憲法の精神だ。
 
理念を左派の専有物だと誤解する人々もいる。理念はカール・マルクスや社会主義者が作った言葉でない。
もちろん、理念という言葉は、ヨーロッパの文物を日本が導入する時翻訳した単語だ。イデオロギー(ideology)という言葉を作った人はフランスの啓蒙主義哲学者のアントン・テストゥィト・ドゥ・トレーシー(Antoine Destutt de Tracy)だ。1754年に生まれて1836年死んだ彼は、貴族出身で軍人でもあったし、政治家や哲学者であった。彼は英国の民主主義の理論家のジョン・ロックの影響を多く受けた。彼は1817~1818年に「イデオロギーの核心たち」という本を書いた。ここでイデオロギーという言葉が初めて登場する。彼はイデオロギーを「思想の科学」と定義した。
 
この本は、ヨーロッパとアメリカに大きな影響を及ぼした。アメリカの独立理念の起草者と見られるトーマス・ジェファーソンは、この本を英語に翻訳する時編集をした。カール・マルクスは、トレーシーを「ブルジョア理論家」と呼んだ。トレーシーは君主制を否定して米国式の共和主義を支持した。彼は哲学では理性を、経済では自由主義を信奉した。彼のイデオロギーは社会民主主義とは遠く、このごろの自由民主主義的信念に近い。そのような考えを持った人だったので、むしろ理念の重要性をもっと深く認識しただろう。
 
ウィルラドゥA. ミュルリンという学者は、理念は四つの特徴を持つといった。
1.理念は、認識体系に対する影響力を持たねばならない。すなわち、人生観、世界観、歴史観に影響を及ぼすという意味だ。
2.理念は、価値評価を誘導しなければならない。何が正しく、正しくないのかに対する評価、即ち、正義感や価値観に影響を与えるという意味だ。
3.理念は、行動のためのガイドラインを提供する。実践の方向に影響を与えるという意味だ。
4.理念は、理論的に一貫性がなければならない。
 
自由民主主義を上の四つの特徴を通じて分析してみると、典型的な理念であることが分かる。即ち、自由民主主義は構成員の認識体系、人生観、世界観、価値観、実践方向に影響を与える一貫性のある理論だ。李明博大統領が小さな政府や経済成長を強調し、実用主義を重視するのは自由民主主義という理念から沸き出た自然な行動だ。理念を共有すると多くの人々が驚くほど一致した行動を取る。
 
李明博大統領は極めて理念的な人間であるしかない。自由民主主義を国家理念として盛込んだ大韓民国の憲法体系の中で活動しているからだ。それでも彼と参謀たちは、彼らが理念的な人間ではなく、そうなってはいけないと考える。理念に対する無知と誤解のためだ。
 
大韓民国の建国、共産侵略に立向かってわれわれが戦ったこと、民主化、産業化、開放政策、ソウル・オリンピックなど等、韓国現代史のすべての業績が、理念的(自由民主主義的)集団行動の結果だった。理念の指導を受けた行動だったから、集団性と一貫性と効率性があったし、成功した。
 
それでも、李明博大統領は、理念は古いことで乗り越えるべきことであり、ごみ箱に入れられるべき汚物だと考える。これよりもっと酷い自己否定や自分卑下はないはずだ。
 
韓半島では、理念は最も大きな戦略だ。何が国益で、誰が大韓民国の敵で同志なのかを分かるようにしてくれるからだ。黄長燁先生が言ったように、「理念は、共同体の利害関係に対する自覚」だ。何が共同体に役に立ち、害毒になるかを悟るようにしてくれるのが理念であるから、理念が定立されていない大統領は、必ず共同体に害を及ぼす。理念武装がなされていない人間は、必ず彼我の識別機能が麻痺するからだ。
 
www.chogabje.com 2009-06-24 11:24
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