金成昱
1.中国の北京大に長期間留学したある事業家は、「北韓急変の時、中国は軍事的に介入する」と言った。彼は、「中国の学者や外交官たちが話す穏健な主張は信じるな」という話もした。「重要なのは中国共産党、特に軍部の深謀遠慮の中華主義」だということだ。彼は、「『北韓急変の時、介入するしかない』という要旨の軍部要人の発言を中国のTVで何回も見た」とも話した。
現在まで、中国が軍事的な単独介入の可能性を公式に言及したことはない。去年の10月8日、国家安保戦略研究所が開催した非公開セミナーで、中国側の発表者として出た、復旦大学のスウィアンヌァ(石源華)教授は、急変事態の一種である「政治的動乱」が生じる場合、中国政府が介入すると話した。
だが、彼は、「中国政府は、北韓状況の緊急性の程度や北韓側の要求に基づいて、政治的、経済的、その他北側が必要だと判断する措置などの色々な方式を使って、積極的な斡旋役割をするだろう」と言った。
ただし、彼は発表後の討論で、アメリカと韓国などが一方的に北韓領土で軍事活動を展開する場合は、中国も武力対応ができると話した。
2.中国が、「北韓急変」の時、鴨緑江を越えるようになるかは知らないが、核心は韓国の「自由統一」の意志だ。韓国政府や社会が、北韓急変の時、北韓に対する全面的責任を負う意志を示せば、「中国人民解放軍」の派兵や(中国)「傀儡政権」の樹立を阻止できるはずだ。
相当の専門家たちは、韓国がこの意志さえ示せば、中国も「難しく、高くつく北韓問題」を経済的、政治的、さらに軍事的に引き受けるつもりはないと話す。中国は、現段階では高速経済成長を通じて国力を強化することを優先させるため、外交的冒険主義を避けようとするという。
韓半島の永久分断を防ぐ動力は、韓国人の決然たる意志にかかっている。もちろん、これには相当な努力が必要だ。中国共産党に頼って既得権を護ろうとする「朝鮮労働党」の幹部らではなく、奴隷のように生きている北韓人民を救うことだから、若干の犠牲はあり得る。だが、冒険を冒した後は、「北韓再建」を通じての「一流国家」への道が開かれるだろう。
「北韓急変」の時の中国の介入は、どういう方法でも、「北韓のチベット化」と「南韓の南米化」を促進するだろう。放っておいても、そのまま置いても、北韓問題は値安に、容易に解決されるという根拠のない楽観主義は災殃だ。未来を切り開く動力は、青年の大胆な勇気のみだ。
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