鄭昌仁(インターネット独立新聞主筆)
現在私たちが体験している政治的混乱は、既成の政界では収拾できないようだ。その理由は、大韓民国の保守愛国勢力は各個行動をしているのに、反大韓民国勢力は組織的に動いているからだ。保守愛国勢力が守護しようとする価値がいくら重要でまた正当でも、組織力がないため、勢力対決で押されているようだ。最も重要な理由は、まさに保守の愛国勢力を代表する制度圏内の政治勢力がないためだ。
反大韓民国の勢力が組織化できる理由は、まさに彼らの上部組織が平壌に存在するからだ。彼らは、建国の初期から、北朝鮮の指導の下、地下で厳格な組織規律に従い勢力を育ててきたので、マフィア組織を凌駕する組織力をそろえている。彼らは、「民労総」や「全教組」のような公式組織だけでなく、表に現れない地下の指導組織まで、命令に死に生きる一糸不乱な組織を形成している。彼らは状況が熟すとそのまま「親北・共産人民政府」を樹立できる力量をそろえている。
これら反大韓民国の勢力は、すでに大韓民国の重要な組織を全て掌握した。国家情報院をはじめ公安機関や大統領府および政府の各部署などの重要要職にあまねく布陣している。過去外務部長官までやった崔徳新がスパイだった。結局北朝鮮に逃げたことを顧みれば、このような推定が決して虚構ではないことが分かるだろう。今私たちは、すでに包囲された状態だ。ただ、国民の大多数が、彼らを受け入れないから、彼らはまだ仮面をかぶって活動しているのだ。しかし、彼らの組織を考えればぞっとする。
この黒い勢力の陰謀を粉砕し国民を啓蒙して、これら反大韓民国の勢力がこれ以上大韓民国に取り付くことができないように、政治を主導する保守愛国勢力が必要で、その勢力を組織化する必要がある。我々の自由と権利は、私たち手で守らなければならない。もうこれ以上民選政府に期待し難い状況になった。李明博政府を見ながら、私たちは危機感を持つようになる。保守革命を通じて530万票以上の差で力を与えたが、李明博政府は大韓民国の保守愛国勢力が育ててきたアジェンダを実現する意思も意志もなく、能力もないことが今証明されている。それなら私たち自身の手で私たちを護るべきではないだろうか?
北朝鮮に、反国家団体が存在する限り、大韓民国は「従北・左翼勢力」によって苦しめられるだろう。単に苦しめられるだけではなく、ややもすれば国をまるごと奪われる危険を持っている。こういう重大な危険があっては安心して生きられない。私たちは保守愛国勢力の力量を組織化し、北朝鮮の「反国家団体」を除去して自由統一を成就しなければならない。それでこそ韓国内の「従北勢力」がなくなる。私たちがいくら「従北勢力」と戦っても、北朝鮮に共産軍事独裁政権が存在する限り従北勢力は消えない。平壌で執拗に反大韓民国勢力を組織化しているからだ。
織田信長がやっと何千かの兵力を維持している時、隣の大領主の今川義元が上京のため織田信長の領地を通ることになった。誰が見ても信長には勝算がなかった。しかし、信長は隊列の中心にある今川義元を直接攻撃して勝った。これで信長は天下統一の機会をつかむことになったのだ。私たちも、「周辺勢力」に過ぎない「従北左翼」と泥仕合を行う理由がない。平壌に存在する敵の核心勢力を攻撃して除去しなければならない。この道だけが、大韓民国が自由統一を成就し、世界列強と並ぶことができる道だ。私たちの5年後を今から準備するべきではないだろうか?
鄭昌仁http://blog.chosun.com/cchungc
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