趙甲済
<金大中(DJ)元大統領は、昨日(1月22日)、民主党指導部に強力な対政府闘争を督励した。彼は警察の早期鎮圧を非難し、「民主党が『龍山事故』でどう戦うのかによって国民が民主党に対して大きく期待できる」と言った。引き続き、「2月、3月の戦いでも身を投げて熱心に戦い、国民の心をつかめば4月の再選挙でも良い成果を上げる可能性がある」と強調した。彼は、「貧しく、力のない人々がそのようにやられるから本当に胸が痛い」と涙声で話した。>(中央日報)
この地球上の民主主義の国々の中で、前職大統領があのように露骨に国民の葛藤を扇動する例はないだろう。それもノーベル平和賞の受賞者が!真の「民主闘士」なら、あのような扇動は北韓住民に向かってなすべきだろう。金正日政権を相手に戦え!と。彼が大統領の時、西海上で北韓軍の奇襲を受けて、数十人の若い海軍が死傷した。その時、彼はワールドカップ競技の見物に日本に行ってしまい、涙一滴見せたことがない。火炎瓶を投げる人が「力のない人」なら、核兵器を使えば力のある人なのか?
2000年6月、金正日-金大中会談以後、彼は隠してきた自分の理念的正体性を表わした。光復(解放)直後、彼は木浦で左翼活動家として働いた。反共検事の鮮宇宗源氏の証言によれば、金大中氏は転向共産主義者たちの団体である「保導連盟」の幹部だったという。
彼は1946年から転向したと主張する。2000年6月、金正日に会った以後、金大中氏はこの民族反逆者に屈従する人に変わった。「転向」の前の姿に帰った感じだ。5億ドルの賄賂を貰い、(金大中の)弱点を握った金正日は、金大中氏に対南赤化戦略文書である「6.15宣言」を突きつけ、金大中氏は「反憲法文書」に署名した。その後、左翼らは「6.15宣言」を一種の反逆の免許証として使用し、体制を威嚇している。
ノーベル平和賞を受けた者が、「(金正日)虐殺政権」の核兵器開発を庇護したから、彼の道徳的堕落は極まる所を知らない。右派政権が登場するや、彼は扇動屋に急変し、「ロウソク乱動」を直接民主主義だと鼓舞称賛した。
北韓軍の韓国観光客射殺事件以後、梗塞した南北関係の責任を李大統領に被せる破廉恥な行動も憚らず、いよいよ「火炎瓶乱動」で焼ける家に油をぶっかけるような反社会的扇動をする。今度の彼の扇動は、典型的な階級主義的視角を見せてくれる。左翼活動家出身(金大中)、南労党員の婿(盧武鉉)、南労党員出身(朴正煕)を大統領に選んだ大韓民国は、階級革命が終わって久しい社会だ。2代にわたる権力世襲に続き、3代目云々する金氏朝鮮の北韓こそ階級革命が必要なところだ。金大中氏は、北韓へ行って民主化闘争をする勇気はないのか? なかったら、大韓民国に感謝し、贖罪して静かに生きなければならない。
こういう彼の言動は一方では幸いだ。彼自身に対するあらゆる神話や虚構を自ら破っているからだ。反憲法的、反国家的本性を表わして久しい彼は、永く長寿することで、韓国人が目覚めるようにする歴史的任務を帯びているようだ。
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