金成昱
1.2009年(韓半島の)青年たちの目標は、朝鮮労働党の解体にある。理由は三つである。
まず、大韓民国の先進化と北韓同胞解放の最大の障害物は、韓国内の「従北派」、すなわち、「北韓政権」を追従・擁護・代弁する勢力だ。
二つ目、政権交替後も、「従北派」は韓国社会全般のヘゲモニーを握っており、統制が難しい状態になっている。
三つ目、「従北派」の指揮部、心臓部、コントロールタワー(control tower)は、「北韓政権」だが、「北韓政権」は解体・瓦解・崩壊の段階に進んでいる。
2.北韓体制の耐久性は底を突いて久しい。無償分配・無償教育・無償医療という基本的な共産党の機能は遥か前停止した。キリスト教は「神の名」で北韓全地域をじゅうたん爆撃している。「北韓政権」は、1995年以後最小3720人のいわゆる地下教会の信者を処刑したが、キリスト教は日々拡散の趨勢だ。ある道では34%以上の住民がキリスト教に接したという。こういう状況で金正日の「有故(退場)」が現実化したら、北の混乱は避けられない。
「北韓政権」と「従北派」はシャム双生児だ。運命共同体になった彼らの急所は、「北韓政権」だ。手足のような「従北派」より、心臓に該当する「北韓政権」がもっと脆弱だ。「従北派」は韓国の「文化権力」を掌握したまま猛威を振るっているが、皮肉にも、指揮部や心臓部、control towerは終わりを迎えつつある。この逆説は、韓半島の左派連合体の致命的な弱点になってしまった。
「北韓政権」が倒れると、「従北派」は致命打を被るしかはない。「北韓政権」に対する幻想や操作で大衆を結集し、「北韓政権」の指令や統制で組織を維持してきたためだ。イデオロギーそのものが北韓の存立と直結しているからだ。朝鮮労働党の解体は、即ち韓国内の「従北派」らの混乱・混沌・枯死に繋がるだろう。
北の体制が揺らぐほど、南の「従北派」の乱動も激しくなる。「対北伝単(ビラ)」阻止と偽善的な「人道的対北支援」に命を賭けて乗り出すはずだ。「従北派」の乱動が激しくなり、抵抗が必死であるほど、明らかになることがある。「北韓政権」が崩れているという点だ。
韓半島の「内戦」は、終幕に向いつつある。「現状維持」はどうせ不可能だ。金正日の突然死の可能性はこれを決定的に早めている。残された選択は二つだけだ。崩れていく韓半島の赤化勢力が勝利するか、去る60年間圧倒的優位を見せてきた大韓民国の勢力が勝利するか。
金正日以後の北韓は、一定期間、後継体制や後見体制など過渡期が続くだろう。この期間、大韓民国は朝鮮労働党を解体させねばならない。情報の開放さえなされると、北韓は自由・人権・法治のような人類の普遍的価値に向かって進化して進むはずだ。北韓に普遍的な体制ができれば、自由統一は選択の問題、あるいは時期の問題になるだけだ。
金正日の「有故(退場)」の可能性が高まる2009年、われわれは「朝鮮労働党の解体」に総力を注がなければならない。「対北風船伝単(ビラ)」に書き入れる文句と写真を戦略的に熟考する必要がある。勝利を確信して努力すれば、結局勝利する。
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