金成昱
大韓民国の左派が激烈な理由は、その中の「従北主義者ら」のためだ。彼らは、「金日成主義者」や「主体思想派」などとも呼ばれる。「心の中」は分からないが、「表の行動」は、北朝鮮政権を盲目的に追従する。したがって左派の核をなす彼らを「従北主義者」や「従北派」と呼んでも差し支えないはずだ。
「従北派」は、北朝鮮政権と運命共同体だ。北朝鮮政権が倒れると「従北派」が枯死するように、「従北派」が消えると、北朝鮮政権も崩壊するだろう。
「従北派」は人類史に続いてきた社会主義的幻想、韓国人の血の中に流れる「集産主義」、朝鮮王朝以来の「鎖国主義」と偽善的な民族意識(真の民族意識でない)という陰の中に寄生する。
だが、「従北派」の思想的・歴史的力の源泉は、やはり北朝鮮政権だ。彼らが北朝鮮政権を護り抜くため必死の努力をする原因がここにある。真実を伝える「風船ハガキ(対北ビラ)」にビックリ驚くのも同様の理由だ。
われわれの意志と関係がなく、左右の理念内戦、南北の体制競争は長引きはしない。「朝鮮民主主義人民共和国」の耐久性は底を突いた。「無償分配・無償教育・無償医療」と言った基本的な党の機能は停止して久しい。
北の体制が急激に揺らぐほど、南側の「従北派」の乱動も激しくなる。北朝鮮政権の崩壊が必然的に進むほど、韓国内の「従北派」の抵抗も必死になるだろう。
「現状維持」はどうせ不可能だ。残された選択は二つだけだ。崩れていく「韓半島の赤化勢力」が勝利するか、去る60年間の圧倒的優位を示してきた「大韓民国勢力」が勝利するか。食われるのか、食うのかの岐路である。赤化統一なのか、自由統一なのかのみだ。
北朝鮮政権と「従北派」の清算は、われわれの生存がかかった問題だ。敵に対する憐憫は、戦争が終わった後にはじめて可能だ。
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