8日、在外同胞協力センター(金永根センター長)の次世代同胞アイデンティティー教育プログラム「OKフレンズ・サポーターズ」のメンバー30人=写真=が東京行きの飛行機に向かった。世界7カ国から集まった在外同胞の大学生にとって韓日関係と在日同胞社会の「過去と現在」を見つめる特別な旅となった。現地の様子を同行取材した。
(ソウル=李民晧)
初日:出会いとフレンドシップ
羽田空港に到着したOKフレンズの最初の訪問地は、東京北部の玄関口・上野だった。参加者たちは、戦後の闇市(いわゆるヤミ市)で生活基盤を築いた在日同胞の歴史を学び、1970年代からこの地に根を下ろした貴金属職人たちと交流した。
在日韓国人貴金属協会の関係者との懇談では、「日本の宝飾品の約80%は韓国系職人の手を経ている」との説明に、学生たちは驚きを隠せなかった。その後、協会が運営する「子どもハングル教室」を訪問し、子どもたちと一緒に韓国の伝統笠子帽「カッ」を作って楽しいひと時を過ごした。さらに協会会員とともに上野の街を回り、清掃活動を行うなど、国籍や世代を超えた温かい交流を体験した。夜には新大久保駅を訪れ、2001年に人命救助のために命を落とした故・李秀賢氏を追悼。国境を越えたその勇気ある行動は、学生たちの胸に深い感動を残した。
2日目:歴史を越え、未来へ
雨の朝、学生たちは皇居と日比谷公園を訪れた。ここは単なる観光地ではなく、1919年に「2・8独立宣言」を行った朝鮮青年独立団の声が響き、32年には李奉昌義士が義挙を決行し、46年には民団が創設された歴史の舞台でもある。書物でしか知らなかった歴史を実際に目の当たりにした学生たちの表情は真剣そのものだった。
午後には特別な交流の場が設けられた。「OKフレンズ・サポーターズ×在日留学生交流プログラム」である。「韓日次世代交流と在外同胞ネットワークの活性化」をテーマに、7チームがアイデア発表に参加。韓日大学生交流アプリの開発や高齢化問題の共同解決策など、斬新な提案が次々と飛び出した。熱のこもった議論を通じて、韓日次世代ネットワークの新たな可能性が垣間見えた。
3日目:記憶と感謝、そして誓い
最終日、学生たちは在日韓国人を代表する団体「民団中央本部」を訪問した。祖国が危機に瀕するたびに物心両面で支援を惜しまなかった在日同胞と民団の歴史、そして現在の活動を学ぶ時間となった。金利中・民団中央本部団長との懇談では、「民団は朝総連と交流しているのか」という率直な質問も飛び出した。
その後、学生たちは本部玄関前にある「在日学徒義勇軍6・25参戦忠魂碑」に献花し、黙とうを捧げた。同年代でありながら祖国のために戦場へ赴いた在日学徒兵たちの崇高な犠牲を胸に刻んだ。続いて、在日同胞の徐甲虎氏が敷地を寄贈した駐日韓国大使館を見学し、2泊3日の旅を締めくくった。
学生たちは口をそろえて、「教室では学べない日本と在日同胞の現実を知り、より深く理解できた貴重な時間だった」と語った。OKフレンズ・サポーターズの3日間は、過去と現在を学び、未来の韓日次世代をつなぐ出発点となった。
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