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最終更新日: 2025-11-18 12:08:47
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2025年11月18日 09:33
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時代を導く「指導者 李承晩」 (第8話)
金正珉 財団法人李承晩大統領記念財団責任研究員

米国独立の聖地で大韓民国独立を叫ぶ

 「今こそ、我々朝鮮民族が独立運動を起こすべき時だ。すでに米州の同胞もそれぞれ活動を展開しているのに、我々だけが傍観していては祖国への忠誠を語れない。いま行動を起こさなければならない」
1919年1月、東京の留学生による結社「学友会」は、李承晩と米州の韓人による独立運動に触発され、独立宣言を企てた。祖国の独立を夢見た若者たちは、学業の合間にも国際情勢や在外同胞の動きを注視していた。とりわけ、李承晩がハワイで発行していた『太平洋雑誌』は重要な情報源のひとつだった。学友会の団員らは、この雑誌を密かに入手し、仲間同士で回し読みしていたという。
その最中の18年12月、東京で発行されていた米系英字紙『ジャパン・アドバタイザー』に、米州韓人の独立運動を伝える記事が数回掲載された。李承晩や鄭翰景らが韓民族代表として国際社会に韓国独立を訴えているという内容だった。民族自決主義に基づき、米国政府やパリ講和会議に独立を請願したという知らせは、日本留学生の胸に火をつけた。彼らは韓民族の独立意志を世界に示す必要性を痛感したのである。
李承晩博士の講演会をきっかけに設立された東京朝鮮YMCA会館で、学生たちは行動計画を練った。選出された10人の実行委員を中心に「朝鮮青年独立団」を結成し、綿密に独立宣言を準備。ついに19年2月8日、東京の真ん中で独立宣言書を朗読し、「大韓独立万歳」を叫んだ。
日本当局の妨害にもかかわらず、その反響は大きかった。周知のとおり、東京留学生による「2・8独立宣言」は、国内で勃発した「3・1運動」の引き金となった。李承晩が米州で展開していた独立運動が日本留学生の精神を刺激し、その宣言が国内の蜂起へと連鎖したのである。
この動きはさらに太平洋を越え、米国フィラデルフィアへと続く。李承晩と徐載弼は19年2月、韓国独立を訴える大規模集会を企画し、同年4月14日から3日間にわたり、フィラデルフィアで大韓人総代表会議を開催した。米州・欧州の韓人代表を招き、米国各界の著名人も特別演説者として登壇した。開催地をフィラデルフィアに定めたのは、その象徴性ゆえである。フィラデルフィアは独立戦争期、米国の首都であり、独立宣言と憲法制定の舞台となった都市だった。李承晩はこの「米国独立の聖地」で大韓独立を高らかに宣言しようとした。
会議ではいくつもの決議が採択された。参加者たちは祖国の自由を勝ち取るための闘いを誓い、海外の全韓人を代表してウィルソン大統領およびパリ講和会議に政府承認を求める請願書を提出することを決議した。中でも〈韓人の目標と願い〉という決議文では、独立後の国家像と憲法の基本理念を提示している。
李承晩が採択を主導した決議のひとつに「思慮ある日本人への呼びかけ」がある。彼は「日本が我が民族を虐げている現実を知りつつも、キリスト教精神に立ち返り、残虐な軍国主義をやめて平和へと進むよう促すべきだ」と訴えた。苛烈な弾圧を受けていた状況の中でも、日本を永遠の敵とは見なさず、独立後はアジアの平和と繁栄のために共に歩む隣国であってほしいそれが彼の信念だった。
最終的に、米州の韓人たちは李承晩の提案に賛同し、この決議文を採択した。彼らは、日本が東洋の指導的地位を保つためには国際正義と民主主義の精神を受け入れなければならないと訴え、日本が軍国主義を捨てて平和を選ぶなら、東洋の民すべてが恒久的な平和を享受できるだろうと呼びかけた。
会議の締めくくりに、参加者は愛国歌(国歌)を斉唱し、閉会後は米国独立記念館まで軍楽隊を先頭に太極旗を掲げて行進した。独立記念館前では、李承晩の先唱に合わせ全員が「大韓共和国万歳」を力強く叫んだ。議長であり師でもあった徐載弼は会議を締めくくり「この20年の歩みが示すように、李承晩は信頼に値する指導者である」と称えた。

フィラデルフィアで開かれた大韓人総代表会議の記念写真

2025-11-19 3面
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